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＊小狐丸サイド＊
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出陣から帰ってきた6人にAがずっと謝っていた。
それだけで夕餉の話題は途切れることがなかった。
加州「なんかさぁ、あの女、ずっと謝ってたよね。」
乱「…びっくりしたよ、私が悪いって言ってきたから………。」
明石「…刀装はがしてきても一言も怒らへんかったなぁ。」
薬研「……………俺、あの女に主になってほしい。」
薬研のつぶやきに誰も反対しなかった。
少し前までなら絶対に誰かが異議を唱えていたのに。
鶴丸「一期、お前はどうだ。」
一期一振は今まで何回も弟を折られてきた可哀想な兄だ。どう返事をするか広間の連中全員が注目していた。
一期「…私は………。あの人が主でも、構いません。」
短刀たちが顔を見合わせてからうなづいた。
三日月「……では後で俺からAに言っておこう。きっと反抗するだろうがな。」
三日月がクスクスと笑った。
風呂から上がって少しした頃だった。
三日月が女を連れてきた。
どうやら怪我をしているらしい。
三日月とのやりとりでやはりこの女は変わっているとつくづく思った。
今までの審神者は皆、私たちの主になろうと躍起になっていた。
どいつもこいつも欲望にまみれて汚い奴ばかり。
なのにこの女は必死にそうなることから逃げていた。
小狐丸「何からそこまで逃げる？何が怖いのじゃ。」
そう聞くと、女は唇を少しかんだ。
「私は………、今も責任から逃れようとしている汚い人間です。
もう本当は、主になりかけてるのにそれから逃げようとしている、狡い人間です…。
皆さんを失うのが、傷つけるのが恐ろしいのです、私は、私はここの、皆さんが……！」
そのあとは言葉が続かなかった。
でも分かる気がした。きっと私たちを好いてくれているのだと、思った。
何日も同じこの本丸で過ごしてきたが、女にも嫌な思い出があるのだろう、とても人と接するのが苦手らしかった。
心の底ではこの人をもっと知りたいといつからか思うようになっていた。
あぁ、ぬしさま、私たちがついているのです。
どうか私たちから離れないでください。
荒んでいた私をそれほどまでに惹きつけたのは他でもないあなたなのだから。
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＊小狐丸サイド…end＊
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真梨歌 - すみません、誤字報告？です！蛍丸の一人称が僕になっていました！蛍丸は"俺"なので訂正よろしくお願いします。とても面白いので、更新頑張ってください！ (2019年2月26日 20時) (
レス) id: 86c3faaeec (このIDを非表示/違反報告)
菜希@水松(プロフ) - オーキッドさん» よかったです!!! ありがとうございます!!! 勿論、作品名と作者名は載せます!!! (2015年12月23日 12時) (レス) id: 60c9464f5e (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 菜希@水松さん» おお！！！いいんですか！よろしくお願いします！作品名と作者名掲載していただければ嬉しいです〜〜 (2015年12月23日 9時) (レス) id: ac6634c0b5 (このIDを非表示/違反報告)
菜希@水松(プロフ) - (続き)もし嫌なら、無理は言いません。 よかったら、検討してみてください。 是非、よろしくお願いします！ (2015年12月22日 22時) (レス) id: 60c9464f5e (このIDを非表示/違反報告)
菜希@水松(プロフ) - 初めてまして、菜希です。 凄く面白いです!!私は刀剣乱舞はあまり知らないのですが、分かりやすく、そして読みやすいです!! 今度、『おすすめしたい小説』というのを作りたいと思っています。 そこで、もし宜しければ、この作品を掲載しても宜しいでしょうか……？ (2015年12月22日 22時) (レス) id: 60c9464f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オーキッド
| 作成日時：2015年10月14日 16時
