[刀剣乱舞]冷徹少女と黒刀[ブラック本丸]

17 ページ20

五虎退が可愛くて思わず顔がにやける。


小さい子供は元の世界ではあまり好きではない方だったかあの子は可愛い。



どうやら4人とも私のために料理を作れと言われたと思ったらしく敵意むき出しだった。



多分前の主に作らされていたのだろう。

嫌なことは強要したくないのでしぶしぶ自分で作ってあげることにした。




そういえばどの刀剣もみんな怪我しているがなぜ治さないのだろうか。


こんのすけのくれた手帳には手入れも審神者の仕事とあったがもしかして私しか手入れは出来ないのだろうか。




夕飯時に聞いてみよう。




手を洗って手帳の中の刀剣一覧表を見る。




五虎退の他にも小さな子がたくさんいるらしい。


その多数の子の保護者的なのが一期一振というわけだ。


「だからさっき撫でた時あの人が警戒したのね………。」

人間不信のところ悪いことをしてしまった。



そんなことを考えながら掃除を終え、大きな鍋3個をフル稼働してタマゴ粥を作った。


卵割には全部失敗したがどうせかき混ぜるのだからいいだろう。


味もシンプルに塩ベースで仕上げ、ネギを刻んでいるとのれんが揺れた。

「……ん？………あぁ、五虎退様、来てくださったんですね。」

五「……。」

こくっとうなづき、五虎退が中に入ってきた。


五「一兄が……行かなくていいって言ったんですけど………。待ってるって言ってくれたので………。」

「…ありがとうございます。まだ出来上がっていないので少し待っててください。」

五「はい。」

五虎退は鍋の中に興味津々のようでチラチラとそちらを見ていた。


「気になります？」

五「え、えっと……っ。」

鍋の蓋を開け五虎退を抱き上げる。
くつくつと温められたおかゆを見て五虎退が目を輝かさせた。


五「わあっ、すごいです…！こんなの食べさせてくれるんですか………？」

「えぇ。…ただのおかゆですけどね。」


クスッと思わず笑ってしまう。




そんな時。






一期「五虎退……！！！！！！」



のれんがバサリと上がった。

18→←16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す