#湯煙の中心で、心があふれる−002− ページ13
・
「…………」「…………」
ど う し て こ う な っ た 。
私と勝己は、お互いタオル着用の上、背中合わせで同じ温泉に浸かっていた。
視界にお互いの姿は入らないけど、背中に感じる温度が、否が応でも、お互いの存在を確かめさせる。……私の場合、髪の毛を上げているから、余計に。
もう一度言おう、どうしてこう、……いや、やめよう。
どうしてもこうしても、私がさっき、出て行こうとする勝己を引き留めたんだった。
『ちょ、勝己、なんで出ようとするの！』
『出るに決まっとンだろクソ痴女が、手ェ離せや！！』
『いいじゃん別に！ 昔は一緒にお風呂入ったし、この前は私の下着姿を、』
『それとこれとは別だろうが、馬鹿なんか！？』
『これ以上出ようとするなら私は勝己を引きずり込む、運良く出れたとしても色々と言いふらす』
……と、まあ、こんな感じで、何とか丸め込み、今に至る。
なんでそんな事したのか、って言ったら……勝己に、�狃�の子として�甬い鮓�われるのが嫌だったからかもしれない。
だって私たち幼馴染で、それこそ……ああダメだ、こんなんじゃ。
(好き、っていうのは、女の子としての気持ちなんだから)
「……難しいなあ」
何が難しいって言うとね、実は今、まっっっっっっったく恥ずかしいとか思ってないことだよね。やっぱ私の思春期って終わってるんだなあ。
「なにが」
「うん？」
「なにが、難しいッてんだよ」
唐突に話し出すなあ、気まぐれかよ。
「んんん……そう言われると、難しい」
「ッち、意味わかんねえ」
だよね、私も意味わかんないもん。
「……勝己、前に私に、俺のこと何だと思ってんだよ、って言ったじゃん」
「あ？ いつだよ、いちいち覚えとらんわ」
「体育祭の時。……あれの答えが、ちょっと分かったんだけど、話して良い？」
「…………」
無視か！ もう良いし、勝手に喋っちゃうから！！
「さっきね、女子部屋で、……こ、コイバナ、をしたんだけどさ」
・
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Minthia(プロフ) - 薔薇さん» はじめまして、コメントありがとうございます。そう言って頂けて凄く光栄です＊ 私もニヤニヤしながら書いてます（笑） 少し重い展開になるかもしれませんが、ぜひ見守って下さい……！ これからもよろしくお願い致します！ (2020年5月5日 16時) (
レス) id: 5be8dd8b2f (このIDを非表示/違反報告)
薔薇(プロフ) - 初コメ失礼します。ここまで一気に読んでしまいました…！凄く面白くて、一人でニヤニヤしながら読みふけってしまいましたw執筆活動、頑張ってください！！これからも応援してます！！！ (2020年5月3日 10時) (レス) id: 917336ebd6 (このIDを非表示/違反報告)
Minthia(プロフ) - 夏終朝凪さん» コメントありがとうございます！ 感想に加えて温かいお言葉まで……本当に嬉しいです(*^-^*) ぜひニヤニヤしてください、私も書きながらニヤニヤしてます（笑） これからもよろしくお願い致します！ (2020年4月7日 10時) (レス) id: 5be8dd8b2f (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - すごく面白いです！続き楽しみです！作者さんのペースで頑張ってください！ニヤニヤしながら読ませていただきます……(。-∀-)すいません(笑)応援してます！ (2020年4月6日 21時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Minthia | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kariya652/
作成日時：2020年3月27日 17時
