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ネクステ撮影時はあんまり休憩時間というものがない。
移動時間がそのまま休憩になるから。



今日の移動は都内某所のため休憩時間もそんなにないんだけど、そもそも質問コーナーだったからまだメンバーの体力にダメージは加えられていない。



はずなんだけど、日頃の疲れが溜まっているのか隣に座ったヒカルはあたしの肩に頭を乗せてくる。
細身とは言えちょっと…重いんだよな。



「Aちょっと水とってくれん?」



助手席のまえっさんから水のリクエストを受けて、たまたまちょうど持っていた水を渡そうとした。
もう少しで届くという距離なのに、ヒカルが邪魔でなかなか手が伸びない。



よいしょーとまえっさんと2人気合いを入れて腕を伸ばし合うけどどうしても届かなかった。



「ヒカルー、ちょっと一瞬どけて」


『頑張れ』


「まえっさんに水渡すの、笑」


『それAの飲みかけちゃうん』



そうだよ、と頷くとヒカルは自分の水を取り出してあたしの手に置いた。
同じ種類のペットボトルだけど…なんか意味があるの?



『そっち渡しとき』



そう言ってすっと離れた。
なんのこっちゃよく分からんが受け取るまえっさんは笑ってるし、後ろを見ても何やらニヤニヤとしている。
あの名人までもが頬を緩めてヒカルを見ていた。



水を渡せばまたさっきと同じように肩にかかる重み。
何だ、全然分からんぞ。
振り向いてロケマサ辺りに聞いてみようとしても、ヒカルに強引に姿勢を戻されて。



だったらとヒカルのほっぺたをむにむにしてみると意外と振り払わずノーリアクションだったので、何回かやってみる。
お金かけてるだけあってやっぱり気持ちいい。



「俺ら何見せられてんの?笑」


「俺こんなヒカルさん一生見ないと思ってました…笑」


「レアやレア」



後ろで小声の会話が繰り広げられていたことには気づかず。

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яeu(プロフ) - セティさん» ありがとうございます。ものすごくモチベーションになりますm(_ _)m 頑張りますね! (2021年3月29日 21時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
セティ(プロフ) - はじめまして。続き楽しみにしていますので、無理なく更新していただけたら嬉しいです。 (2021年3月29日 15時) (レス) id: 1fbb8090be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:яeu | 作成日時:2021年3月9日 21時

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