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僕がどう答えればいいのか悩んでいると、スバルくんが顔を伏せます。どうしたのでしょうか。
体調が悪いならば、すぐにでも僕が占領してしまっているこのベッドを譲りますが。
「……なんでそこで、うん、って言えないの…。
Aは、何に悩んでるの！？
ちゃんと言ってくれないと、分かんないよ……」
声が震えています。僕に向かって必死で話しかけてくれていることは分かります。
…でも、やはり質問の意味がよく分かりません。
僕は悩んでいるわけではなく、困っているわけでもないのです。
何を勘違いされているのでしょうか。
僕の考えと皆さんの考えのズレがいまいち良く掴めません。
「………っ、もういいっ！！」
ついに、スバルくんが飛び出していってしまいました。追いかけるために、tricksterの皆さんも出ていってしまいます。
ああ、千秋先輩も出ていきましたね。
「…A先輩、なんでそんな飄々としてられんスか？ 死にかけたんスよ？」
「いつも死にたい、って言って行動してるっすけど……今回のが1番危なかったんすよ？」
鉄虎くんや翠くんも少し怒った様子で迫ってきます。忍くんは、そんな2人をみて少し涙目になってしまっています。
…なぜ、死にかけても冷静でいられるのか、なんて答えは決まっていると思いますけどね。
『いつでも死ぬ覚悟を持って行動してるから、です』
逆に、今回が1番「死」というものに近づけたのに、寸前で逃してしまったことが悔しいのですが。
本当、惜しかったですね。
僕が告げると、2人は信じられない、といった表情を浮かべます。死ぬ覚悟が出来ていることは、そこまでおかしな事でしょうか。
死ぬ行為に対しては、正常な意識だと思うのですが。
「………ちょっと、今はA先輩と話したくないッス……」
「……俺も」
2人とも怒ってしまったようです。何が悪かったのでしょうか。
僕は、何か間違えたことを言ってしまったのでしょうか。
2人もスバルくんと同じように、保健室を出ていってしまいます。忍くんも、こちらを気にしながらですが出ていきます。
唯一スバルくんと違う点とするならば、勢いが無かった、くらいでしょうか。
これで、保健室は奏汰先輩と2人っきりになりました。
…ああ、佐賀美先生はどこかへ行ってしまったようてす。煙草でしょうか。
良くあれで教師が務まるものです。
「…A、どこが『だめ』だったのかわかりますか？」
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無名(プロフ) - 何年も前の作品みたいなのでお返事は返って来ないんだろうし伝わることもないのかもしれないとは思いつつも最高の話すぎてコメントを残したい。思わず涙出るほど感動しました。いいテンポで進んで読みやすかったです。最高の作品をありがとうございます。 (2023年1月3日 8時) (
レス) @page47 id: 04d38e0bdf (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - この話凄く好きです。感動しました！ (2018年10月16日 5時) (レス) id: e18275a362 (このIDを非表示/違反報告)
早姫(プロフ) - 感動しました〜...！こう...仲間の大切さとか､友情ってこんな感じなんですかね？もしも､男主君が転生したら今度は幸せになって欲しいです〜！感動し過ぎて､涙が止まらず親に驚かれました...(￣▽￣;) (2018年5月24日 17時) (レス) id: 37587c2084 (このIDを非表示/違反報告)
果凛(プロフ) - かきぴーさん» 返信が遅くなり、申し訳ありません汗 そこまで言っていただけるなんて……！ありがとうございます。目を擦ったら腫れるので、ちゃんとハンカチで押さえてくださいね。笑 (2018年3月21日 8時) (レス) id: 38593f3572 (このIDを非表示/違反報告)
かきぴー - さっきから目を開いても前がよく見えないと思ったら瞼が腫れてるだけでした。めっちゃ号泣しました！！！隊長イケメン！！好き！！好きです！！！最後は家族の元に旅立ってしまった男主でしたが、仲間の大切さがよくわかる話でした！！ (2017年12月15日 22時) (レス) id: 41dff5bdb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果凛 | 作成日時：2017年8月30日 17時
