【あんスタ】死にたがりヒーロー

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今日の紅茶はアイスティーです。


夏は、紅く透き通った紅茶を飲むに限ります。ひんやりとした喉越しだけでなく、見た目でも涼めます。
そして、冬はミルクティーです。暖かいところでぬくぬくと飲むと、贅沢をしている気分です。




手早く紅茶を注ぐと、カップと一緒にもっていきます。ちなみにこのカップとポットは天祥院家のものです。ひとつの値段が驚く程に高いので、壊さないよう注意しなければいけません。




『お待たせしました、紅茶です。……って、天祥院先輩。来てたんですね』



4つあるうちの椅子が全て埋まるのはいつぶりでしょうか。なかなか嬉しいものです。
もしかしたら、今日は天祥院先輩がいるから部活があったのかもしれませんね。



スコーンにはブルーベリージャムをつけて頂きます。ホロホロと口の中で崩れて、とても美味しいです。






「はい、お待たせしました〜♪」




今回の凛月くんのお菓子もなかなかグロテスクです。色が緑と紫です。これは、食べられるのでしょうか。
天祥院先輩と創くんもかなりの苦笑いです。



「ほら、ずーくん、あ〜ん」




凛月くんも瀬名先輩と同じあだ名で呼んできます。理由も同じく、鈴原の「ず」です。

フォークに乗せて、こちらへ差し出してくれるので有難くそのまま頂きます。




やはり、味はとても美味しいです。ほっぺたが落ちる、というのはこういったものを食べた時にいうのかもしれません。



「本当にAくんは美味しそうに食べるね」



『そりゃ、すごく美味しいですから』





天祥院先輩がニコニコとしながらこちらを見つめてくれています。それを見て、綺麗な顔だと再認識します。

いえ、決して綺麗ではないと思っていたわけではなく。




……おや、凛月くんの耳が少し赤いです。照れているのでしょうか。なんだか微笑ましいです。








「わあ、A先輩の紅茶、とっても美味しいです……！」


『ふふ、そうですか？ ありがとうございます』




そう言われると入れがいがある、というものですね。なかなか幸せな気分です。

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