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2人の愛 ページ48

Aside

鍛刀場を抜け、長い廊下を渡った先の縁側から、私は裏庭に降り立った
日は完全に落ち、辺りは静寂と登り始めた月の明かりで満たされた
そこに、1人の人影が

『…!』

その人影は、私に気づき、ゆっくりこちらにやってきた
足元から、姿が明確になっていく

見慣れた紺の靴、ラインが入ったジャージ、パーカー…そして、青空のような髪と、おひさま色の瞳…

…私が、待ちわびた、彼が

一期「…あるじ、どの」
『一期っ!!』

私は素足なのも構わず彼の元に駆け寄った
勢いのまま抱きしめると、彼も抱き返してくれた
心臓の音がする
…生きているのね…

『一期…あなた、折れて…』
一期「…お守りを持っていましたので」
『…私が、持たせたの…でしたね』
一期「…えっと、ご心配を、お掛けしました」
『い、いえ…』
一期「…」
『…』
「『あの、』」
「『……』」

どうしよう…
私、今更だけど、一期に抱きついてる…!
一期が好きって自覚したばかりなのに、なんて大胆なの…私…

一期「…主殿。このままで良いから聞いて下され」
『…?』
一期「あなたはとてもお美しいです。私は、正直、あなたの顔が大好きでした。いえ、今も好きですが」

一期は若干早口で話し始めた

一期「そのうち、あなたの内面を知り、あなたの優しさ、悲しみに触れ、その…愛おしくなりました」
『…っ!』
一期「…主殿、どうか聞いて頂きたい」

一期は私の体を離して、私の目を見つめた









一期「あなたを愛しています。どうか、私と恋仲になって頂きたい!」




『…一期…』
一期「…はあ…やっと言えましたな…」
『…一期、私、私は、』
一期「…はい」
『…私、も、』
一期「!」
『あなたが、好き…!』

そう言い、もう一度抱きつく
大好きな彼の、大好きな香り、心地よい心音
その全てが、愛おしい

一期「主殿…これは夢なのでしょうか」
『夢じゃ…ないです…』
一期「…ずっとあなたの事が大好きでした」
『…はい』
一期「幾度となくあなたの隣に私がいる未来を考えました」
『…ええ』
一期「…それが、現実になるのですか?」
『…なります…いえ、なるの…!』

私は顔を上げた
頬を涙が伝う

『私、あなたと一生一緒にいたい…!一期!』
一期「主殿っ!」

どちらともなく唇を重ねた
触れるだけの口づけ
でも、それは私の人生の中で1番の思い出となった

お祝いムード→←今日くらいは馴れ合っても



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リンリン(プロフ) - 銀河さん» 遅くなりましたが、感想ありがとございます!これからも頑張って更新していきます! (3月23日 12時) (レス) id: f528c3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
銀河(プロフ) - 受験勉強お疲れ様です!続きがとても楽しみです! (2018年1月21日 16時) (レス) id: 1c52cf51ca (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 凪花さん、感想ありがとうございます!楽しんでもらえて恐縮です…。更新は不定期ですけど、お付き合いください。 (2017年5月10日 19時) (レス) id: 280584da08 (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 初めて読む刀剣乱舞小説がこんなに素晴らしいなんて…ますます沼にはまってしまいました。続き楽しみにしてます! (2017年5月8日 6時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リンリン | 作成日時:2017年4月3日 18時

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