姉、登場。 ページ25
一期side
元から気まずい雰囲気だったのがまた一段と気まずくなり、皆が俯いた。
静寂が皆の間を通り抜けた。
その時、足音と襖が開く音が響いた。
ドタドタドタ！スパンッ！
堀川「女の人が、目覚めました！」
3人『‼』
鶴丸「今どこに？」
堀川「今、手入部屋の布団で…って、なんでここに…ちょっ！」
三日月「堀川？」
慌てる堀川殿を押しのけたのは、白銀の髪、琥珀色の瞳の女性。
…この方が。
一期「…主殿の姉君ですかな？」
？「ええ、そうよ。」
彼女の目が鋭く光った…気がした。
三日月「ふむ…。此方から行こうと思っていたのだが、来たものは仕方がない。入れ。」
？「お言葉に甘えて。」
鶴丸「堀川、もう戻っていいぞ。で、皆にこの事を報告してくれ。」
堀川「わ、分かりました。失礼します。」
襖が閉じ、足音が遠ざかり、聞こえなくなると、女性が口を開いた。
？「…三日月宗近、鶴丸国永。そして、近侍の一期一振。そうよね？」
三日月「いかにも。」
？「さて、私の名前は…と言いたいんだけど、生憎神様に本名を教えると神隠しにあうから、本名は控えさせてもらうわ。そうね、私の事は、雪と呼んでもらえるかしら。」
鶴丸「雪か。それは本名では無いのだな？」
雪「ええ。」
三日月「ではまず、聞いても良いか？ 何故ここを訪れた？」
雪「妹に会いに来たのよ。」
三日月「主に？」
雪「…もう1ヶ月も会ってないのよ。心配にもなるでしょう？」
一期「分かりますぞ！私も、弟が出陣の時は気が気ではありません。」
雪「それと同じよ。…まあ、無断で本丸に入った私も悪かったんだけどね。」
鶴丸「この本丸をどうやって見つけ出した？」
雪「こんのすけに聞いたの。」
一期「こんのすけに？」
雪「こんのすけは、私が来る事を言ってなかったようね。サプライズのつもりだったのかしら。そのせいで私は重傷を負ったわけだけど。」
一期「そうだ、貴女怪我は大丈夫なのですか？人間は手入をしても治らんでしょう。」
雪「まあ一応本丸内で負った傷だからね…。きっと妹の霊力で治ったのよ。全く…私が空手やってなきゃ、今頃どうなってたかしら。」
雪殿はハキハキと要点をしっかりと伝えた。
とても聡明な方だということが分かる。
また、たまに軽く微笑むので、明るい方だというのも分かる。
が、瞳は私達3人を警戒していて、一瞬の隙も見せない。
雪「私からも１ついいかしら。」
鶴丸「良いぜ。」
雪「この子、ここではどんな感じ？思ってる事を教えて。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リンリン(プロフ) - 銀河さん» 遅くなりましたが、感想ありがとございます！これからも頑張って更新していきます！ (3月23日 12時) (
レス) id: f528c3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
銀河(プロフ) - 受験勉強お疲れ様です！続きがとても楽しみです！ (2018年1月21日 16時) (レス) id: 1c52cf51ca (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 凪花さん、感想ありがとうございます！楽しんでもらえて恐縮です…。更新は不定期ですけど、お付き合いください。 (2017年5月10日 19時) (レス) id: 280584da08 (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 初めて読む刀剣乱舞小説がこんなに素晴らしいなんて…ますます沼にはまってしまいました。続き楽しみにしてます！ (2017年5月8日 6時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リンリン | 作成日時：2017年4月3日 18時
