侵入者の正体 ページ23
陸奥守「……！……、…！」
薬研「……！…ろ！…を…く…って来い！」
皆の声がだんだん聞こえて来た。
皆焦っているみたい…。
今剣「…！主様⁉」
『…今剣…』
今剣「どうしたのです、そんなにいそいで…！まさか、しんにゅうしゃのところへいくつもり…」
『…その、つもり…ですけど…』
今剣「だっ、だめです！あいつはつよいです！」
『…私は…この本丸の…主です…』
鶴丸「主っ！」
鶴丸が、もう追いついて来た。
『…主だから…ここを守りたいの…！』
そう言い、私はまた走り出した。
…酷く懐かしい気配…。
頭では、その者を傷付けてでも止めなければならないと分かっているのに…。
心の奥底に、その者を傷つけてはいけないと訴える自分がいる！
その時。
ぐいっ！
腕を掴まれた。
山姥切「あんた、何してるんだ…⁉」
『…山姥切…。離しなさい。』
山姥切「…あそこに行きたいのなら、やめておけ。大丈夫だ、もう直ぐ勝つ。」
『…そういう問題では…ないの…！』
ばっ！
私は山姥切の手を振り切ってまた走り出した。
人集りが見えた。何かを囲んでいる。
三日月が此方に気づいて、振り返った。
三日月「来ておったか。」
『…三日月…』
三日月「見よ。手こずったが、侵入者の動きを封じることが出来たぞ。」
三日月が振り返ったことでできた隙間から、侵入者の白い腕が見えた。
────
鶴丸side
三日月「来ておったか。」
俺は主にやっと追いついた。
全く…何故あんなに足が速いんだ。
三日月「見よ。手こずったが、侵入者の動きを封じることが出来たぞ。」
主は少し間を空けてから三日月に近寄った。
三日月「鶴丸のような女子だったぞ。」
主は人集りに近寄った。皆は自然と主に道を譲る。
俺も主の後を追った。
最初に見えたのは、血が伝う白い腕、それに対する黒い服。
光忠が着ているのと似た…すーつ、というやつだ。しかもかなり上質と見える。
さて、顔は…と思った時。
『！』
ガクッ！
皆『⁉』
主が急に膝をついたのである。
しかも顔は血の気がなかった。
鶴丸「主⁉どうした、大丈夫か⁉」
薬研「血が苦手だったのかも知れねえ！誰か！」
『……ま…？』
鶴丸「皆、主が、何か言ってる！」
皆が静まった。
主の口が開いた。
『…さまっ…』
鶴丸「主？」
『姉様…！』
鶴丸「姉…君の姉君か⁉」
皆がざわついた。
主の喉がヒュッと鳴った。
『嫌あぁぁぁぁぁっ‼』
これが、最初に聞いた主の大声だったなんて。
あの時の出来事を→←一期「『好き』という感情は、無敵ですな。」
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リンリン(プロフ) - 銀河さん» 遅くなりましたが、感想ありがとございます！これからも頑張って更新していきます！ (3月23日 12時) (
レス) id: f528c3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
銀河(プロフ) - 受験勉強お疲れ様です！続きがとても楽しみです！ (2018年1月21日 16時) (レス) id: 1c52cf51ca (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 凪花さん、感想ありがとうございます！楽しんでもらえて恐縮です…。更新は不定期ですけど、お付き合いください。 (2017年5月10日 19時) (レス) id: 280584da08 (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 初めて読む刀剣乱舞小説がこんなに素晴らしいなんて…ますます沼にはまってしまいました。続き楽しみにしてます！ (2017年5月8日 6時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンリン | 作成日時：2017年4月3日 18時
