53話 ページ6
＿＿＿＿＿＿スモーカーside
たしぎ「隠されすぎた…？」
たしぎはその言葉に首を傾げた
不幸と呼ぶしかないアイツの過去はあまりに凄惨なものだ
初めてあった時のアイツは世界に絶望をし、全ての人間を敵だと思っていた
なんだかんだアイツが俺に当たりがキツイのも、ある意味本音なんだ
人が信じられないアイツは自分さえ騙してしまうほど仮面をつけすぎた
どんどん増えていく仮面が重くなり、自分の体か沈んでいくことも顔が下に向いていくことも分かっていない
たしぎ「…あの、一体どういう…」
たしぎのその疑問に対して俺は少し考えてから答える
ｽﾓｰｶｰ「…聞かない方がいい。お前には酷すぎる
あいつの過去は、言わば世界の闇だ
それを聞いて、お前がアイツと今まで通り接せるはずがない…だから、俺は言わない」
たしぎ「…そんなに、ひどいんですか？」
ｽﾓｰｶｰ「あぁ…」
あいつが黙秘の存在なのはスパイだからじゃない
もっと別の意味だ。だが、その理由だっておかしいもんだ
たしぎ「…私、Aさんのこと何も知りません」
ｽﾓｰｶｰ「知らなくていい。この世には知らなくていいことだって沢山あんだよ」
たしぎ「ポルクラマ島の話だって…ちゃんと知りません。本当にあったんですか？」
たしぎは眼鏡をかけ直しながら俺に聞いた
本当にあったか…というのも、本当に疑っている訳では無い。信じ難いと言うだけの話だ
たしぎ「伝説の島、ポルクラマ島…伝説と呼ばれるのも、島の周辺の海は天候が荒れやすく、海流の流れも不明、解明されていない現象が多いため、たどり着くのが非常に困難…
運が良ければ着けるが、運が悪ければ全員死ぬ…そういった島
ポルクラマ島には世界一美しいと呼ばれる民族が住み、外部からの影響を受けないため、木々は正しく育ち、島自体も息を飲むほどの美しさだと言われていた…
その島の人間はキメの細かい白い肌に、艶のある美しい髪、しなやかな四肢…見れば世界一美しいと言われる意味が分かる…だとか」
記憶を探りながらそう話すたしぎ
たしぎ「…しかし、9年前に島は海賊によって焼き尽くされた。そして、唯一の生き残りがAさん…その後、その海賊によって連れ去られた、と…」
ｽﾓｰｶｰ「そうだ。だが…変な話だと思わねぇか？」
たしぎ「なにがです？」
ｽﾓｰｶｰ「…いや、なんでもねぇ」
俺はそのままたしぎの横を通り過ぎる
…知らなくていい
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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ベルモットさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。そう言っていただけるととても励みになります！続編のもありますのでそちらもよろしくお願い致します。 (2019年12月25日 22時) (
レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - イメ画に惹かれて読み進めているベルモットです。個人的に、好みな夢主でした。 (2019年12月25日 14時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ぴのさん» コメントでのご指摘ありがとうございます！後で修正しておきます (2019年9月28日 8時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 59話でゾオンがゾーンになってます。 (2019年9月27日 23時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - 明煌羅さん» コメントありがとうございます！この絵には結構時間かけたのでそう言って貰えて凄く嬉しいです！Twitterのほうにもう少し画質がいいのを載っけています！そちらもぜひご覧になってください！応援のお言葉凄く嬉しいです！これからも続くのでよろしくお願いします！ (2019年9月22日 16時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年9月21日 20時
