44話 ページ46
Gｰ5へと向かう船の上
それなりに人が多い船で私はマントを頭からかぶり、顔を隠した
この船は半貨物船のようなもので、海軍本部から送られてくる武器などの物資を各部へ送る船だ
貨物船は海賊に狙われやすいため、人を多く乗せている
向かう先はGｰ5、乗組員もほとんどが荒くれ者だ
とても海軍とは思えない身なりをしたものもいる
人目のつかない場所で海を乗り過ごそうと思い、中へ入ろうとした時
「よぉ、ねぇちゃん。海軍本部から派遣されたっていうのはアンタか？」
肩を掴まれそちらに振り返れば、目つきの悪い男がフードを覗こうとしていた
私は咄嗟に顔を逸らした
A「申し訳ありませんが、本部からの命令で顔はなるべく隠すよう言われています」
「ああ？知るかそんなもん。乗せてもらってるからには顔を見せるのが礼儀ってもんじゃねぇのか？」
A「本部からの命令は絶対…お分かりですよね？」
「知るか。そんな見えもしないお上様のことなんてどうでもいいね」
男はそう言うと私のフードを剥ぎ取ろうと手を伸ばしてきた
免罪符なんて影から呼ばれているが、こんな者…ただの余所者じゃないか
私は伸ばされてきた手を掴んだ
A「ねぇ、セニョール。お望みはトルソー？それともサイボーグ犬かしら？」
「はなせっ…」
情けない声を吐き出す男の腕をひっくり返すように空中に投げた
「なっ…！」
数秒ほど打ち上げられた男は激しい音と共に背中から床にダイブした
A「床がお好きならいくらでも寝かせてあげるわよ。子守唄付きでね」
私が男を投げたと周りが理解するとその場にいた全員が私を取り囲むように集まってきた
敵意むき出しね…新人教育にはちょうどいいかも
A「政府の人間が聞いて呆れる…ここはベイルート？それともモガディシュ？市民を守る海兵が上司の言うことも聞けないだなんて…センゴクさんが聞いたら泣くわ
貴方たちは葬列者ってことでいいのね？」
私はフードの下から海兵を睨みつける
海兵達は若干怯み、足を1歩後ろへ下げた
「やめろ」
殴りかかろうとしたところで制止の声がかかった
その声には聞き覚えがある
私は俯いていた顔を少しあげた
ｽﾓｰｶｰ「何やってんだA」
A「スモーカー…」
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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - †NANA†さん» 訂正ありがとうございます。後ほど修正させていただきます (2019年10月29日 22時) (
レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 「ルフィ」であって「ルフィー」ではありません。 (2019年10月29日 22時) (レス) id: 9d78a5537a (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ばりおさん» 応援のお言葉ありがとうございます！まだまだ続きますのでよろしくお願いします！すっごく嬉しいです。お付き合い願います！ (2019年9月14日 19時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ばりお - これからどうなるか気になります！更新頑張ってください(*´∀`)♪応援してます♪ (2019年9月14日 19時) (レス) id: 1a062a0ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年8月23日 20時
