【テニプリ】レズで何が悪い！！4【立海】

143話 ページ1

丸井「お前さ」


A「はい？」


丸井「…最近赤也と仲いいよな」


A「そうですね」



タオルを頭に乗せ、ドリンクに口をつけながら丸井先輩は聞いてきた


私はこの人とほとんど話したことがない


それなのに、丸井先輩は勝手に気まずそうにしている。そうなる心当たりもあるはずがない。話していないのだから


だからこうして話しかけられたことが衝撃的だ



丸井「あのさ、えっと…」


A「…話したくないなら無理に話さなくていいですよ」


丸井「あ、そういうわけじゃねぇんだ…ただ、ちょっと…」



モゴモゴと口を動かす丸井先輩


…何がしたいんだこの人



A「仕事があるので失礼しますね」


丸井「待って！！」



丸井先輩は咄嗟に立ち上がり、私の腕を掴んだ


突然だったせいで彼の頭からタオルはヒラヒラと舞い、地面に落ちた


驚いた私に対して、丸井先輩も驚いた顔をしていた



A「…なんで丸井先輩がビックリしてるんです？」


丸井「え、っと…なんでだろうな？」


A「離して貰えませんか？」


丸井「ご、ごめん…」



丸井先輩は一瞬迷った風を見せながら、手を離した


俯く丸井先輩を見てから前を向いた



「まっるいくーーーーん！！！」


A「うわっ！」


丸井「な？！」



私の前から茶色のふわふわしたのが飛んできた


私はビックリしてそれを抱えたまま尻もちをつく



A「いてて…」


丸井「何やってんだよジロー！！」



頭上から響く丸井先輩の声に目を開けると、目の前にいるふわふわした頭は芥川先輩のものだった


ひ、羊みたいだ…



芥川「うっわ！！！まじまじごめん！！大丈夫？」


A「だ、大丈夫です…」



早くどいてくれ…重い…


芥川先輩は手を合わせながら私に謝る



A「気にしないでください…それより、丸井先輩になにか御用があったんじゃないですか？」


芥川「あ！忘れるところだったC！


丸井くん、テニスしよ！！」


丸井「お、いいぜ！」



テニスの誘いかと納得すると、2人は走ってテニスコートに行ってしまった



A「…結局なんだったんだろ」

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