Ep.28 ページ30
．
バシャッ＿＿＿＿
耳元で小さく「っぶねえ…」と低い声が鼓膜を震わせる
一体何が起こっているのか、全くもって理解が追いつかない
気付けば、いつしかの電車で嗅いだ爆豪の心地よい匂いがAの全身を包み込んでいた
思考の追いつかない状態で、ただひとつハッキリとしていたのは＿＿＿＿
A(あぁ…こんなにも“あの人”と違う)
後ろの方でクルマが走り去る音がして、爆豪の体がゆっくりAから離れる
背中に回された腕を解かれて、初めて抱きしめらたのだと気付いた
あまりに突然の出来事に、Aは声を上げる事もできなかった
爆豪「あのクソが……ンな
額にビキビキと血管が浮き出て、わなわなと震える爆豪
A(もしかして。車の水飛沫から私を守って…？)
爆豪の背中は車にかけられたであろう泥水でビショビショに濡れてしまっていた
A「爆豪くん…背中、」
爆豪「…次にあのナンバーの車見つけたらぜってーぶっ潰す」
Aの声も聞こえていないようで、指をポキポキと鳴らす爆豪は相当ご立腹のようだった
A(私が自分で、早く気付けていたら…)
爆豪「チッ、思ってたより汚れたな…って、オイ！」
爆豪の濡れた制服を見て、Aは何も言わず爆豪の腕を掴んだ
そして、そのままズルズルと自宅の玄関まで引っ張り、爆豪を脱衣所へと押し込んだ
爆豪「どーいうつもりだテメェ！！」
A「そのままじゃ風邪引くでしょ！！」
爆豪「こんなので引くか！！余裕だクソ！！」
A「そう言うと思ったから無理矢理引っ張ってきたの！いいからシャワー浴びて！」
半ば強引に爆豪を説得し、脱衣所のドアを閉めた
と同時にズルズルとその場にへたり込んだ
A(何か色々ありすぎて頭が……)
グルグルと思考を巡らせ、1度整理しようと試みる
数分前には爆豪に抱きしめられ、今は爆豪が家にあがりシャワーを浴びている
流れでそうなったとはいえ、突然のことが起こりすぎてAの頭はショート寸前だった
すると、後ろからシャワーの音が聞こえ、爆豪が無事風呂に入ったことが確認できた
Aは一旦落ち着こうと、キッチンに向かい、粉末のココアを手に取った
。
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洸姫(プロフ) - まぐろさん» そう言っていただいてとてもうれしいです！続編も是非よろしくお願い致します＿|＼○＿ (2020年4月3日 21時) (
レス) id: b8ba091317 (このIDを非表示/違反報告)
まぐろ - この作品大大大大好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年4月3日 19時) (レス) id: 5924415bb9 (このIDを非表示/違反報告)
洸姫(プロフ) - そらさん» 楽しんだ頂いて何よりです( ；_； ) ありがとうございます！ <(_ _)> (2020年3月25日 13時) (レス) id: b8ba091317 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - きゃぁー！！キュンキュンが止まりません！！これからも楽しみに待ってます！！ (2020年3月24日 2時) (レス) id: 225a49b51c (このIDを非表示/違反報告)
メンヘラ撃退者 - 爆豪の中の人不倫してんじゃんwww (2020年3月22日 18時) (レス) id: 2fea4d09cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：洸姫 | 作成日時：2020年3月11日 18時
