Ep.23 ページ25
近くの公園のベンチで腰を下ろすと、死柄木はゆっくり口を開いた
死柄木「いきなり学校まで来られて、怖がらせちゃったよね」
A「いえ！
死柄木「その場で返せたら良かったんだけど、その日は急用があってね
そういえば、あの場にいた彼…」
A「彼…？爆豪くんの事ですか？」
死柄木「…爆豪…っていうのか」
A「目付き悪くて〜、髪の毛つんつんしてる人ですよね？」
目じりを軽く上に引っ張って、爆豪の顔真似をするAに死柄木は口元を緩めた
死柄木「そう、そいつ…
君の彼氏とか？」
A「へっ、！？」
彼氏、その単語に心臓が跳ねた
他の人からはそう見られるのかと急に恥ずかしくなる
死柄木「そうなの？」
A「いやっ、ち、違いますよ！やだな〜もう〜」
目線を泳がせて行き場のない手を後頭部へと当てる
その様子を見て死柄木は目を細めた
死柄木「そう…彼氏じゃないんだ。
じゃあ友達？」
繰り返される唐突な質問に、Aは戸惑った
何故そんなことを聞くのかと疑問に思いつつも、Aは質問に答えた
A「…ただの、友達…です」
言葉にはしてみるものの、連絡先も知らない自分に友達を名乗って良いものなのか、モヤッとした感情が心の内で渦巻いた
死柄木「不安そうな顔してるね」
A「そう、見えますか…？」
Aが尋ねると、死柄木は うん と答えて薄く笑った
乾いたような笑みにAは少し身震いした
A「あの、私、そろそろ…」
死柄木「ねえ」
嫌な予感がして、本能がその場から逃げ出そうとするが、死柄木に言葉を遮られた
死柄木「その爆豪くんが友達なら
俺とも、友達になってくれるよね？」
A「…ぇ」
予想外の言葉に、思わず小さく声が漏れた
だが、死柄木の瞳はAをしっかりと見据え、逃がさない
まるで金縛りにあったかのように、Aの体は硬直した
A「とも、だち…？」
死柄木「そう…俺の事も“バクゴウくん”みたいに、気軽に呼んでよ」
そうだな、と嬉々として何かを考える死柄木は異様な雰囲気を放っていた
嫌な予感が体中を駆け巡るが、その反面、無邪気に話す彼と、会話の間に垣間見る彼の狂気にAは既に逃げられなくなっていた
A(この人、一体…)
そう思った瞬間、死柄木は立ち上がって、口を開いた
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洸姫(プロフ) - まぐろさん» そう言っていただいてとてもうれしいです！続編も是非よろしくお願い致します＿|＼○＿ (2020年4月3日 21時) (
レス) id: b8ba091317 (このIDを非表示/違反報告)
まぐろ - この作品大大大大好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年4月3日 19時) (レス) id: 5924415bb9 (このIDを非表示/違反報告)
洸姫(プロフ) - そらさん» 楽しんだ頂いて何よりです( ；_； ) ありがとうございます！ <(_ _)> (2020年3月25日 13時) (レス) id: b8ba091317 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - きゃぁー！！キュンキュンが止まりません！！これからも楽しみに待ってます！！ (2020年3月24日 2時) (レス) id: 225a49b51c (このIDを非表示/違反報告)
メンヘラ撃退者 - 爆豪の中の人不倫してんじゃんwww (2020年3月22日 18時) (レス) id: 2fea4d09cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：洸姫 | 作成日時：2020年3月11日 18時
