30話 ページ5
｢A姉！もう授業終わったよ！！｣
パチッと晴太のその声で起きた。
『……あれ、もう終わったの？』
「うん。まさかずっと寝てた？」
『……えへー。』
「A姉……」
なんか白い目で見られてるんだけど。やだ！！晴太やめて！！(泣)
「帰ろ！A姉。」
『そうだね。』
そう言って晴太と手を繋いで帰った。
すると晴太は突然
「ねぇ、A姉。A姉って家族っているの？」
と聞いてきた。
……家族、ねぇ。
『さぁ？前の記憶が無いからわかんないや。
でも2年も会わないってことは、もう居ないか私の事を捨てたかのどっちかじゃない？』
「……A姉は、それで寂しくないの？会いたいとか思わないの？」
『思わないよ。むしろ要らない。
例えどんな理由があろうとも私を殺し屋として育てる人の所に置いていったから。』
家族なんて、大っ嫌いだ。
そうすると晴太は俯いて
「……オイラはA姉の家族になりたい...」
と言った。
私はふふっと笑って晴太の頭を撫でた。
『私も晴太と日輪と月詠姉なら家族になって欲しいな。』
「ほんと！？」
『うん！』
嬉しい！！と言って笑う晴太が栗色の髪の少年に重なって見えた。
『...っ』
誰。誰なの。こんなやつ、私は知らない。
「A姉！早く帰ろ！オイラお腹すいてきちゃった！」
『……そうだね。日輪が待ってる』
晴太と繋いでる手とは反対の手をギュッと強く握りしめた。
大丈夫。私の家族は日輪と晴太と月詠姉だけ。
それ以外は家族でもなんでもない。
あんな少年なんて、知らない。
夕日が私達を照らすのが、今日だけはなんだか私を嘲笑っているように感じた。
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赤珠（仮） - らーめんさん» だよねー（白目） (2019年3月30日 16時) (
レス) id: bf995e4343 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» 多分その頃には終わってますね...笑 (2019年3月29日 17時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠（仮） - らーめんさん» おーまいがー……うーん…え、ええと、さらば追い付いたら戻って読むね←いつになるんだよおい (2019年3月29日 14時) (レス) id: bf995e4343 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» でもこっからほとんどネタバレ注意になりますね← (2019年3月29日 14時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
らーめん(プロフ) - 赤珠（仮）さん» 一応分かるようにしましたけど...うーん笑って感じですかね (2019年3月29日 14時) (レス) id: 228e3e71f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らーめん | 作成日時：2019年2月28日 17時
