【沖田総悟】まってる。

ろく。 ページ6

『げほげほげほっ……っ！』



私の体は段々と。確実に悪くなっていった。

それと反するように桜の花は咲いてきて、桜の木は綺麗な薄紅色になってきた。



未だに沖田に病気の事は話せていない。



「おい、今日は団子持ってきてやったぜィ」



『よっしゃ！！！みたらし！？』



「あぁ」


沖田が来た瞬間私は元気な振りをした。



『んぅ〜！！おいひぃー！』



モグモグと咀嚼しても前ほど食べたいと思えなく、飲み込むのが億劫だった。



『今日はどーやって土方さん撒いてきたの？』



「バズーカ打ち込んできやした」



『わあ相変わらずスゴいわね
土方さんそろそろ死んじゃうんじゃないの？』



「死ね死ねー」



『部下にこんなに恨まれてるって土方さんどんなことをしたのよ』



「受動喫煙させられてやす」



『それは殺そ』



話していて、キツい。

座るだけでもキツい。


『……そろそろ、帰るね』



「最近帰るの早くないですかィ。」



『そうかな？』



「元気もねぇしどーしたんでィ」


気にしないで。じゃあまた明日ね。



そう言って立ち上がった時だった。



『……っ！！げほげほっ！げほっ…ぅ、ぐ、ぁあっ！！』



「…！！おい！！！」



いままで以上に一番ひどい咳がでた。


胸元が妙に暖かくて、気持ち悪い。



何かがこみ上げる感覚。



口に当ててた手を見ると



「…、お前…！」




真っ赤な血が、ついていた。

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