月見草。２ (ページ25)

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MooN５１ページ25

30分もしないうちに相葉ちゃんから着いたって連絡がきて。

｢あ、相葉ちゃんあの｣

トビラを開けた瞬間手を引かれてギュッと抱きしめられた。

雅紀｢Aちゃん無事保護っ！｣

｢えっ｣

ほ、保護？

雅紀｢ふふ。保護したっていう口実使って抱きついちゃった｣

私の肩の上に頭を乗っけてた相葉ちゃんが顔を上げてニコって笑って。

～っっ破壊力!!

保護の意味は結局あんまり分からないけど…

雅紀｢ねぇAちゃん｣

｢ん？｣

雅紀｢俺、Aちゃんの彼氏になりたい｣

…………。

｢……え？今なんて｣

私の聞き間違え…でもなさそう

相葉ちゃんがふざけてるわけでもなくて

……え！？

雅紀｢俺ね、好きになっちゃったみたい。Aちゃんのこと｣

｢ぇえ！？｣

ててて、天下の嵐様が

すすすす、好きって

｢え、あの、急に…｣

雅紀｢全然急じゃないよ。いつも相手の事を1番に考えられて、優しくて、Aちゃんの話聞いてるうちに俺だったら泣かさないのになってずっと思ってた｣

ーっ、

雅紀｢今は違くても、徐々にでいいから好きになって欲しいなぁって｣

｢相葉ちゃん…｣

あまりにも率直すぎる告白に胸がキューとなった。

雅紀｢それだけ伝えたくて来ちゃった！
やっぱ直接伝えたいなぁって！じゃあ、ゆっくりでいいからね！｣

頭をポンポンってして、じゃあって手を振って車に向かった相葉ちゃん。

車が見えなくなって、家に入り玄関を閉める。

｢……相葉ちゃんが、私を？…好き？え｣

頭の中をグルグルまわって全然整理がつかない。

嬉しい、素直に。

そりゃあ10年前から応援してた嵐のメンバーからの告白だもん。

そりゃあ……

でも、

やっぱり頭から潤くんが離れないんだよ

ゆっくりでいいからって相葉ちゃんは言ってくれたけど、

希望がないって思ってるのに、好きなことは止められないの

でも、私も1歩ずつ前に進まなきゃいけないから

ずっとこのままでいる訳にはいかないんだ。