月見草。２ (ページ2)

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MooN２９ページ2

｢……もーそんな笑わないでよ！恥ずかしい｣

笑いが止まらない潤くんに自然と頬が緩む。

潤『ごめんって。あのさ…この前の』

｢あーー！そう言えば私、美味しそうな冷やし中華見つけたの！行きたい｣

申し訳なさそうな声に思わず話を逸らした。

潤『……そーだね？Aオススメの店行くの初めてだし、楽しみにしとく』

少し間があった気がするけど、なんとか逸らせた気がする。

｢なので！私送り迎えします！？
あんま運転得意じゃないから私自身怖いんだけど！｣

そう言うと｢いややめて｣って笑いながら全力でとめられて。

結局迎えに来てくれるんだって。

潤『明日はどう？』

｢うん。大丈夫。｣

じゃあって電話が切れて、思いっきりベッドにダイブ。

ああぁ～、もう電話するだけで

｢好きだなぁ……｣

“一緒にいたいって思ったから”

そう思ってもらいたい、潤くんに

それは…友達としてでいい。

それはこの1週間で凄く思い知った。

だから。

・彼女のことは聞かない、触れない。

ーそれはあくまで友達だから。

・自分から会おうとか食事に誘ったりしない。

ーそれは私が都合のいい女だから。

・なるべく夜会うようにする。

ーそれは潤くんに迷惑かけたくないから。

・好きという気持ちは隠し通す。

ーそれは……

潤くんが好きだから、大好きだからこそ、隠し通さなきゃいけない。

困らせるようなことはしたくない。

だから、私はずっとこのままでいい。