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gr『さあ、甘いものをくれ!』
「甘いものをあげたら帰してくれるんですか?」
gr『……おう』
今の間はなんだったんだろうか。
私は不安になりながらも一つポケットに入っていたチョコレートをあげた。
gr『なんだこれ』
私があげるなり彼は目を輝かせた。
「チョコレートです。甘いものの一つです」
そう説明すると彼はチョコレートを口に放り込んだ。
gr『…っ!!美味いゾ!』
「それは良かったですね。それじゃあ帰してください」
私がそう言うと彼は固まった。
そしてニンマリと笑いこう言い放ったのだ。
gr『帰すわけないだろう?まだ特別甘いのをもらってないのだから』
彼の目は一気に青から赤へと変わった。
本で読んだ。人の目が赤に変わる者は “ 吸血鬼 ” だと。
「に、逃げなきゃ…」
そう思っているのに体は言うことを聞かない。
足がすくんで動けないのだ。
gr『そう痛くはしないから安心しろ』
彼は私の目を手で覆った。
「やだっ!離してっ!」
抵抗しても彼はびくともしなかった。
暴れる私を見かねたのか彼はベットに私を押し倒した。
gr『黙れ』
その一言はその場を静寂されるには簡単だった。
gr『泣くな。俺はお前を殺そうとは思っていない。ただお前の血を飲みたいだけだ』
そう言った後、彼は私の首筋へと牙を立てた。
スゥーと血が引かれてるのが分かる。
gr『ん…甘い…!流石、人間の血… ありがとな』
噛まれている間、少し痛かったがなんとか耐えた。
出ていた涙も気づかぬうちに引っ込んでいた。
彼が笑っていたからだろう。
gr『名残惜しいが約束は約束だ。Aを家に返してやろう』
「いや、ここにいる」
私はハッとした。
さっきまで帰りたいと思っていたのにこの短時間で帰りたくないと思ってしまったから。
gr『ハハハハッ!いいだろう。ここに住ませてやる』
_____よろしくな、A
ハロウィン?そんなの関係ない。
彼と住むことになった貴方はもう彼から離れることは出来ないみたい。
十字架に貼り付けられたみたいに…ね?
gr『HAPPY HALLOWEEN?』
d!のラッキーキャラ
四流
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りんご - 遅めですが、完結おめでとうございます!ずっと読んでいました!次の作品様も楽しみです!これからも応援し続けます! (2019年12月13日 21時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - パンナコッタさん» そうなんですね!お疲れ様です!次の小説も楽しみです!絶対読みにいきます! (2019年12月2日 22時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
パンナコッタ(プロフ) - りんごさん» 久しぶりです!そうですね...Part2が終わったら一旦短編集は完結にしたいと思います。次は普通に小説を書こうかなとか思ってます( `・ω・´)ゞ (2019年12月2日 20時) (レス) id: 95abd541e9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - お久しぶりです!“天使と墜天使”好きです!tn氏が最推しの私はもう…ね?(は?)気づいたらこの作品様ももう少しで終わりそうで悲しいです。 (2019年11月29日 17時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
パンナコッタ(プロフ) - スピカさん» 初コメントありがとうございます!残念ながらこの小説はリクエストは受け付けてないんですがちょうど呪鬼の誰かの小説を書こうと思ってたのでありがたかったです…!リクエストという形ではないんですが採用させて貰います(*・ω・)*_ _)ペコリ (2019年11月29日 11時) (レス) id: 95abd541e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パンナコッタ | 作成日時:2019年10月10日 19時