【掲載再開！】白布が溺愛する後輩クン【男主】2 (ページ5)

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タイトル51 ページ5

「郡くんって、写真で見るよりかっこいいねっ」

郡「いや、普通だと思いますけど…」

とある12月の週末
今日は他県の高校と練習試合を行っている。インターハイ予選が終わったからとて、1・2年生は新体制になったばかり。そんな訳で早速先々まで練習試合・合宿のスケジュールが決まっていた。

そんな今日も俺は雑用係。
今日は他校にマネージャーがいるため、試合以外の時間は手伝うようにとのことだった。

今回の他校のマネージャーは女子で、何というか…結構グイグイ来る感じ

別々に仕事割り振ればいいのに
「一緒にやりましょっ」と、合同ミーティングが終わるや否や怪我をしていない側の腕を強く引かれる

俺がヘルプを求めるべく、後ろを振り返り白鳥沢のメンバーを見ると、皆ドンマイというような表情を浮かべている

…あとで覚えてろよ

「白鳥沢の選手ってなんかみんな大人って感じだねっ」
「郡くんって彼女いるの？」

え、それ部活に関係ある？って内容ばかりでぶっちゃけ少し鬱陶しく感じる

俺は適当な返答をしつつやるべきことをする

俺が生返事ばかりしていると
「ねえねえ、聞いてるのー...？」と猫なで声を出しながらなにやら腕に胸を押し当ててくる

……もう勘弁してくれ
全然嬉しくないし、むしろしんどい

中学時代は女子マネいたけど、侑くん狙いの子とかが多くて真面目にやらない子は結構すぐ強制退部させられてたからこういうタイプと遭遇するのは初めてだった

そんな密着されている状態の時に、白鳥沢のメンバーがランニングから戻ってきた

皆を見ると一同「うわぁ……」と言った視線を送っており、女子マネは気づいておらず「お疲れ様ですっ」と女子特有の黄色い声で声をかけていた

俺は白鳥沢メンバーに夢中になっている隙に、差し障りないことを言って先に体育館に戻る

郡「はあ………」
俺はあからさまなため息を吐き、体育館に用意されたパイプ椅子に腰掛ける

俺が項垂れていると、川西さんが逃げてきたのか俺の横に立っていた

郡「先輩なら後輩助けてくださいよ」
俺がそう言うと「あれは無理」と冷たく言い放つ川西さん

…まあ俺以上にああいうタイプは好かないんだろうな、と思った

これなら試合立てたほうが100倍マシだなあ、とまた大きなため息を漏らした