Episode 55 ページ6
『れ、れいさ!じゃなかった。
安室さーん!待ってください〜ッ!』
零くんの長い足が私の前をスタスタと歩いていく
それに追いつけず私は小走りで零くんを追いかけている
はぁはぁと体力がない自分と戦いながら急いで歩いていると前をしっかりみてなかった為、ドンッと誰かとぶつかってしまい、ヨロヨロと走っていた私の体はそのまま後ろへと倒れていく
『ひゃあ!』
(倒れるッ!!!!)
頭と背中にくる衝撃に目をギュッと瞑る
しかし、衝撃はいつまで経ってもくることはなく、誰かに支えられている感覚を感じる
ゆっくりと目を開けるとそこにはまぁ、眼鏡をかけて糸目の彼の姿が…
「大丈夫ですか?ぶつかってしまってすみません。」
『お!!うむッ!!!』
『沖矢さん!?』と叫びそうになったところを後ろから口元を押さえるようにしてグイッ!と引っ張られる
口を塞がれた状態でチラリと後ろを見てみると、これでもかってぐらい怖い顔の安室さんがいた
安「うちのものがすみません、ありがとうございます。」
そう一言言うと、グイッ!と腕を引っ張られズンズンと前を歩いていく
私は咄嗟に後ろに立っている冲矢さんにペコッと頭を下げた
駐車場に入り、私が『安室さん!待って待って!』と声をかけても足は止めてくれない
(怒ってるの!?なんで!?)
車につき、ピピッ!とボタンひとつでイケメンにロックを解除すると寝てしまっていた蓮を静かに後ろの座席に寝かせると静かにバタンとドアを閉める
『あ…あの、安室…さん?
なんか、怒ってる………?』
そんなことを口にすると、ズンズンこちらに近寄ってくる
私は反射的に後ろに近づかれるたび、一歩、また一歩と下がっていく
四歩ほど下がるとすぐにトン…ッと背中に感じるコンクリートの冷たい感覚
コンクリートに背中をピッタリくっつけ目の前にいる安室さんに目をパチパチさせているとタンッと私のサイドに手が置かれる
(ちょっと待って!!これ噂に聞く壁ドンじゃない!?初の壁ドン安室さんって!!!きゃーーー!!!全国の安室さんファンすみません!!!ありがとうございます!!!!/////)
安「なんで、俺が怒ってるかわかるか?」
(あ、零くんになった。)
『わ、わかんないです…。』
推しがめちゃくちゃ近くにいる居た堪れなさと発狂しそうなぐらい心の中で大暴れしている気持ち、こんなにシリアスなのに嬉しくてニヤニヤしちゃう口元を隠すために私は下を向き応えた
287人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RINA(プロフ) - 玲さん» 告白!!お待ちどう様でしたッ!!日課にしてくれているなんて( ; ; )ありがとうございます!まだ続きます!お楽しみにしててください!! (2021年11月2日 16時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - ようやく告白!!!更新されて仕事終わり色々片付けて寝る前に読むのが日課になるほど続きを楽しみにしてます! (2021年11月2日 6時) (レス) id: bb3e3e235e (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - 音猫さん» 3回も見てくださるなんて!!すっごく嬉しいです(泣)!!少しずつ安室さんとの距離も近づきつつ、ジンとも接触!まだまだ面白く書いていきます!頑張ります! (2021年10月26日 23時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
音猫(プロフ) - こんなに尊くてにやけが止まらない小説初めてです!めっちゃ面白いので投稿頑張ってください!ちなみに全話3回読ませていただきました! (2021年10月26日 22時) (レス) @page35 id: bc85421f32 (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます! (2021年10月25日 7時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:RINA | 作成日時:2021年6月21日 7時