第五十三話 ページ8
「_________……参りました…」
濡れた髪を指先で払い、頭を下げる。目の前には栗花落さんが小さく微笑んでいた。
傷が大分癒えた頃、反射訓練といってお互いに薬湯をかけ合う。アオイさんには何とか勝ったのだが…
「(栗花落さんにはまだ一回も勝てていませんねぇ…)」
薬湯をかけるどころか、押さえる事もできない。何時しか訓練に参加するのは私と炭治郎さんだけになってしまった。
炭「(何で俺は勝てないのだろう…)」
「(ふむ…勝てない理由は何なのでしょうか…)」
??「あのぅ…炭治郎さん、Aさん。」
下から声をかけられ、足を止める。声の主を見れば、三人の少女が此方を見上げていた。
三人とも、同じ蝶の髪飾りをつけている。
「どうしました?」
腰を屈め、尋ねると三人はもじもじとして黙ってしまう。
そしてその内の一人が「手拭いを…」と、震えた手で差し出してきた。
炭「わぁ!ありがとう、助かるよ!」
「ありがとうございます。」
確か…名前は左から中原すみさん、寺内きよさん、高田なほさん…でしたっけ。
そう口の中で名前を唱える。タオルを受け取り、お礼を言った。
き「あの、炭治郎さんとAさんは善集中の呼吸を四六時中やっておられますか?」
炭「……ん?」
「四六時中…と言うことは朝や夜も?」
き「はい。それができるのとできないのとでは天地程の差が出るそうなんです。その…頑張って下さい。」
その言葉に炭治郎さんは「分かった、ありがとう!」と返事をする。私も「助かります」と言い、三人の頭を撫でた。
「(……四六時中という事は、まさか寝ている間もでしょうかね?)」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
2065人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こはね - 今日から俺はのも見てみたい、です! (2021年10月11日 9時) (レス) @page30 id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
つるぎ - 更新ありがとうございます!何度読んでも面白い作品ですね!! (2019年11月17日 10時) (レス) id: 07b8e63db3 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - つるぎさん» コメントありがとうございます!そういって貰えると嬉しいです!更新頑張ります! (2019年10月20日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 鬼舞辻無惨さん» コメントありがとうございます!ってまさか無惨様…!?あ、ありがとうございます…! (2019年10月20日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
つるぎ - 最初から読ませてもらいました。とても面白かったです!!ナンバカのほうも宜しくお願いします!!楽しみにしてますね! (2019年10月20日 20時) (レス) id: 07b8e63db3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:グロリアス | 作成日時:2019年9月4日 20時