【鬼滅の刃】新人看守は美人で鬼殺隊からも愛されてます。

第十一話 ページ13

「(_________……呼吸法、全集中の呼吸…)」









炎、水、雷、風、岩…と呟きながら小さなノートにメモを取る。




今は六日目の朝。あの後炭治郎さんとは分かれ、別行動をしている。その時彼に尋ねたのが"呼吸法"。









「(習得するには…難しそうですね。)」









それにそれなりの期間もかかるのでは…



いや、しかし鬼殺隊とやらに入ったら必要不可欠なのではないだろうか。









「(鬼殺隊に入るのを止める、と言う手立てもありますが…)」









しかし今の私には家もなければ職もない。




ノートに走らせるペンを止め、溜め息をついた。









「(取り合えず今日の夜を過ごせば終わります。その時、答えを出しましょう。)」









あと少し。今日の夜を乗りきれば_________









＊＊＊




？？「_________……お帰りなさいませ。」









「ご無事で何よりです」と双子の声。七日後の早朝、周りを見れば私を含めてたったの五人しかいない。



中には善逸さん、炭治郎さんの姿もあった。









？？「それで？刀は？」




？？「刀が出来上がるまで十日から十五日となります。更に今から鎹鴉をつけさせて頂きます。」









そう言った瞬間、其々の肩や腕に鴉が乗る。


私の肩にも乗り、カァと一声鳴いた。









善「え？鴉？これ、雀じゃね。」



？？「鎹鴉は主に連絡用の鴉でございます。」


善「え、無視？」









？？「ではあちらから刀を造る鋼を選んで下さいませ。」









目の前には十数個の鋼。と言っても見た目は削られた岩の様だ。









？？「鬼を滅殺し、己の身を守る鋼は御自身で選ぶのです。」









「多分すぐ死にますよ、俺は」と呟いた善逸さんに答えるように、彼の肩に乗った雀がチュンと鳴いた。

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