義兄から託された想い (ページ6)

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第4話餅菓子が好きなんですページ6

『センゴクさん、次の仕事なんですけど…』

ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ…

「これはここだな」

ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ…

『ガープ中将、煎餅をここで食べるのはやめませんか？』

元帥室にセンゴクさんがいるのは当たり前

しかし、ソファーに座ってﾎﾞﾘﾎﾞﾘと煎餅を食べるガープ中将は本来用事がなければいない人だ

「Aも、食べるか？」

『ぅ…！』

キラキラと煎餅が輝いて見える…

私は餅菓子に目がないのでガープ中将が持っている煎餅が美味しそう

『あ、後でいただきたいです！』

ぐっと堪え、後で貰おうと決めてセンゴクさんに仕事の事を聞く

「A、一旦休憩しなさい」

センゴクさんが先程のやり取りを見ていたのか、休憩をさせてもらった

なので…

『ガープ中将、煎餅下さい!!』

我慢していた煎餅がやっと食べれると思いガープ中将のいるソファーまで行くと「ほれ！」と3枚もくれた

『ありがとうございます！』

と多分、今日1番の笑顔で感謝しﾎﾞﾘﾎﾞﾘと食べ始まる

『この煎餅は美味しいですね』

海苔が付いてるのも、付いてないのもどっちも好き

至福に浸っている時〝ｺﾝｺﾝ…ガチャ〟と元帥室のドアが開いた

「センゴクさんどうも～」

気だるげに入ってきたのは現大将の1人、クザンさん

(相変わらず眠そう…)と思った

「あれ～？Aちゃんも怒られてたの？」

『いやいやいや、貴方じゃないのでそれは無いです』ｽﾞﾊﾞｯ

怒られてたの？って、私はセンゴクさんに怒られるようなことはしないししたくない

「相変わらず、毒舌ね～」

『クザンさんだけですよ？』

クザンさんは昔、私がまだ海軍に入ったばかりの頃「いい身体してんじゃないのォ」と意味深な事を言ったので本心から嫌いです

「まだ根に持ってるのね…」

『当たり前です』

「私も許しては無いからな、クザン!!」

育ての親であるセンゴクさんは私の倍は怒ってる

『さっさと、センゴクさんの説教を受けて下さい』

「青二才はまた書類かなんかをやってなかったのか？」

『それを言うならガープ中将もほとんど似たような事してるじゃないですか…』

「わしゃぁなんも知らん!!」

『ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ…』

(あぁ、今日も煎餅は美味しいです)