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『ん…』
誰かが俺の頭を撫でる。
知ってる手の温度。
知ってる手の感覚。
まさか、と思っていつの間にか寝ていたらしい頭を上げると、侑斗がこちらに手を伸ばし優しく微笑んでいた。
『……夢?』
「夢じゃねーよ、馬鹿」
いつもよりずっと弱々しいけど、いつもと変わらない俺の大好きなその
堪らなくなって、怪我に触らない程度に侑斗に抱きつく。
『おかえり、おかえり侑斗!』
「_ただいま、A」
'
'
「次アレ乗ろう!アレ!」
『ちょ、傷が開くって!』
「大丈夫大丈夫!」
「もー…」なんて言いながら綺麗にイルミネーションで飾られた遊園地を二人で走り回る。
ジェットコースターに乗って、お化け屋敷で叫んで、観覧車で…これは秘密。
俺の隣には君が最高の笑顔で居てくれる。
居なくならないよ。
そう誓ってくれたから、俺も笑って歩いて行く。
ずっと、ずっと、このまんま隣で。
笑い合って歩いて行こう。
'
『ずっと、』
「ずっと、」
『隣に居てね』
「隣に居させろよ」
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作者名:男主クリスマス合作企画 x他2人 | 作者ホームページ:http:/
作成日時:2018年11月11日 17時