1st ページ1
これは夢だ。
そう、はっきりと夢だと分かる夢。
皆にも経験があるのではないだろうか。
例えば、周りに薄い紫っぽい色の雲が浮かんでいたりだとか、なんかよく分からない星型の粒が地面に落ちてたりだとか。
うん、……ってかなんだ、このファンシーな空間。
女児向けの遊園地か?
上から赤色のリボン、耳に付けた、デカい猫降ってこねぇよな。
いや、ネズミのカップルか赤い毛むくじゃらの化け物かもしれない。
ふと心配になって上を見上げる。
すると、ふっ、と上空に人影。
……いや、これはあっちのパターンか?
平凡な男が可愛い女の子をキャッチして、最終的に目のやられたおっさんからの逃避行を……、って奴か!?
何なら構わない、ウェルカム美少女。
そう思って、受け止める態勢に入った。
『さぁ、安心して落ちてこい!
大丈夫だ、俺が受け止める!』
「残念ですけど、私飛べるんで」
威勢よく言った関わらず、隣から冷淡な声。
「え」とそっちを向けば、彼女は冷ややかな視線を向けていた。
背中に生えた天使のような翼をはためかせ、白ワンピを着ている。
いや、でもこの子も結構いい。
白ワンピもポイント高いって、その何というか透明感とか。
俺は彼女に向かって手を差し出した。
『お、おおおお、お嬢さん、お、俺と』
「嫌です。
そもそもここが夢だって分かってます?」
ばっさり。
あまりにも早い即答に、落ち込む暇もない。
そもそも夢だったら逆に、いいもの見せてくれてもいいんじゃないかと切実に思う。
女の子は、片方の頬に手を当てて、深いため息を吐いた。
50人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空弥(プロフ) - 大手裏剣。さん» いやー、なんか浮かんだから書いてみようと思ってギャグの練習に((((ありがとう〜、頑張るb (2018年10月28日 23時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣。(プロフ) - お〜!!あれだね、あれ…!めっちゃ面白い笑 頑張って〜 (2018年10月28日 23時) (レス) id: aa54650363 (このIDを非表示/違反報告)
山乙女 桜(プロフ) - 空弥さん» レスる前に、確認よろ〜 (2018年10月28日 20時) (レス) id: c43285d175 (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - 山乙女 桜さん» おうよー、一応確認はしたんやで。んで、向こうにレスすんの忘れてた(( (2018年10月28日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
山乙女 桜(プロフ) - 空弥さん» 合作のやつも反応してくれよ〜。できるときでいいから (2018年10月28日 20時) (レス) id: c43285d175 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空弥 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/karaichi2422/
作成日時:2018年10月28日 18時