第五話 ページ5
ポーカーは得意な方だった。
相手の眉の動き、視線、それから手の動き。
色んなものを目ざとく見つけて、相手の動向を待つ。
勝たせてあげなければいけない場合には勝たせるし、そうでなければ必ず勝利する。
こればかりは長年ディーラーをやっているものの慣れだ。
集客のためにもこうやって力量をコントロールするのだ。
でも今回はそうはいかなかった。
男は終始気難しい顔でカードを眺め、至って普通にゲームを続けていく。
その落ち着いた所作は、何故か俺に恐怖を与えた。
初めてこういった賭け事をする奴らは、誰しも動揺を隠せないような顔をするものだと決まっていたからだ。
「……もういいか？」
黙っていた男は、ふと視線だけこちらに向けた。
『え、あ、はいっ』
慌てて返事をした後、自分のカードを確認した。
ストレートフラッシュ。
マークも全て同じ、更にカードも並んでいるというなかなかのものだ。
ごくり、息を飲み込んで、カードを前に出した。
「……ほう」
男が顔を伏せる。
「やるものだな」
「ははっ」と今度は面白そうに笑って目を細めた。
俺はその時、勝利を確信した。
男のその先行動を疑うことはなかった。
「……だがな」
そう、貴方がその五枚のカードを返すなんてことはあるわけないと。
「残念だが、俺の勝ちだ」
ロイヤルストレートフラッシュ。
台の上に置かれたカードを見て、俺は絶句するほかなかった。
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ぱあだよ - ア"ぁ"ずぎいいいいい！！！！！！ (2020年8月12日 22時) (
レス) id: c34795aa39 (このIDを非表示/違反報告)
空弥@ロザリオ(プロフ) - BLACKMOONさん» 返信遅くなりました、ありがとうございます！いえいえ、妄想を詰め込んだだけですよ〜w (2018年12月8日 10時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
BLACKMOON - 物凄く面白かったです。私も最近文をあげ始めたのですが、まだまだだな〜と思いました！ (2018年12月4日 20時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - soraくんさん» 返信遅くなりました、ありがとうございます！BL好きじゃない方に面白いと言ってもらえたのはめちゃくちゃ嬉しいです…… (2018年10月9日 0時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
soraくん(プロフ) - すごく素敵です。私はBLが好きではないんですけどこれは面白いです！！漫画化して欲しい…… (2018年9月24日 19時) (レス) id: 0ca2962a8b (このIDを非表示/違反報告)
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