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──1時間後……
『……………遅くない?』
エース君を探しに行ってからもう1時間は軽く経ってる。
ボクはまだあと30枚拭かなきゃいけないんだけど、このままもし3人が来なかったら残りの70枚を拭くハメになる。
一体何処に行ったのかと脚立に乗りながら考えてたら、聞きなれた足音がして徐々に大食堂に向かって音が大きくなる。
そして、足音の正体が大食堂に入ってくるとボクがいることに吃驚したみたいで「うわっ!」と声を出してから、ボクの所まで走ってきた。
ラギー「まだやってたんスか!!??」
『ラー君……うん、…新入生の1人が来なくて、他の2人が探しに行ったんだけど帰ってこないの。』
ラギー「いやいや、それって完全に逃げられたんじゃないッスか!!!何で素直に窓拭きしてんの!?」
『だって学園長にやるって言っちゃったんだもん。………あと、ユウ君はサボる子じゃないよ?』
ラギー「誰ッスかユウ君て……、それより早く寮に帰るッスよ。
レオナさん、Aが居なくてご機嫌ナナメなんだから。」
『ダメ。あと30枚拭かないとボクは帰れない。』
ラギー「普段めんどくさがりなのに、何でこういうのは真面目になるんスか。
………仕方ない、オレも手伝うッスよ。」
『え?でもラー君は何も悪くないのに……』
ラギー「そ・の・か・わ・りっ!!
今度の休み、一緒にどっか行こう?たまにはいいッスよね?」
『どっか?買い物とか?』
ラギー「そうそう買い物買い物!!所謂デートッス!!……どう?」
『全然いいよ。むしろ、ラー君の方がいいの?損しない?』
ラギー「Aと出掛けられるなら全然OKッスよ!!なかなか学校の外に出ることなんかないッスからね!!」
ラー君はそう言うと、ユウ君が置いていった雑巾を取り、下段の窓を拭き始めた。
ボクはラー君に『ありがとう』と伝えると、ラー君はニカッと白い歯を見せて笑った。
──15分後
『ん〜〜っ…!終わったぁ…!』
ラギー「案外早かったッスね!」
『ラー君のお陰だよ!ありがとう!』
ラギー「へへへっ」
2人でテキパキと窓を拭き始めて15分。
やっと最後の1枚を拭き終わり、ぐっと背伸びしてから手伝ってくれたラー君に御礼を言う。
結局ユウ君達は帰ってこなかったけど、一体どうしたのかな?
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ぴーまん - 公開ありがとうございます!待ってました!!🫶🫶 (11月13日 16時) (レス) id: 0fb8342324 (このIDを非表示/違反報告)
柊?(プロフ) - 公開ありがとうございます…!! (10月15日 16時) (レス) id: dc2716d56c (このIDを非表示/違反報告)
藍 (あお)(プロフ) - すみません🙇♀️本作品のパスワードってなんでしょうか?教えていただけたら幸いです☺️ (6月18日 23時) (レス) id: feb7c5e100 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - いきなりすみません🙇出来たら全員のキャラに愛されたいです!(恋愛的に)あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年1月7日 12時) (レス) @page9 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - キーちゃんさん» お返事遅くなり申し訳ございません!!そう言っていただけると凄く嬉しいです!続編も作りましたのでそちらも是非お読みいただけたら嬉しいです!! (2020年11月10日 23時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミヤビ | 作成日時:2020年5月28日 15時