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38. ページ39

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──図書室


『うーん…やっぱり無いかなぁ…』


午後の授業も終わって今日は部活も無いということで早速図書室で魔法の歴史について調べてみた。

前にトレイン先生の授業でもやっていた
【オーバーブロット】について。

【オーバーブロット】とは、魔法士が避けなければならない状態。
主に"負"の感情に支配され、魔法の使いすぎなどが原因で陥るらしいが、実際本当の原因等は解明されていないのが現状らしい。

この古い図書室なら何かしらあると思ったんだけど、やっぱり解明されてないせいか、手掛かりになるものは見つからない。


『昔にオーバーブロットした人とかの事件とかあればなぁ………………あ、あれ?入らない??』


読み終わった本を棚に戻そうとしたら、奥に何かが引っ掛かって本を戻せない。
2、3冊取り出して奥を見てみると、1冊の本が横向き……ボクに表紙を向けてる状態で置かれていた。

その本を引っ張りだすと、だいぶ埃まみれで蜘蛛の糸までついている。見た感じだとかなり古い本だ。
誰かが適当に返したのかな。
ペラッと表紙を捲って中身を確認した。


『──古っ!何これ古代文字?!』


何語?!何語なのこれ?!
こんなの見たこともないし習ったこともない!!しかも所々掠れちゃってて読めないし!!

ちょこちょこ白黒の挿し絵があるけど、文字が読めないから何を指してるのかもわからない。


『ちょっと期待したけど残念です〜………ん?』


適当にパラパラ捲っていたとき、ある挿し絵に目が止まった。
ちょっとコテコテした白い石と、同じ形の真っ黒な石。


『──魔法石?』


自分のマジカルペンに付いてる魔法石と挿し絵を比較する。白黒だからわかりづらいかもしれないけど間違いない……魔法石だ。

頻繁に魔法を使うと魔法石は少し黒くなることはあるけどここまで真っ黒なのは見たことない。

と、そこであることを思い出した。


(リー君の魔法石………かなり黒くなってたよね?)


ハーツラビュル寮は赤の魔法石を譲渡される。
でもリー君のは赤とは遠いくらいに黒くなっていた気がする。

そして、魔法石の挿し絵の下に描かれたまた違う挿し絵。
それを見て、ボクは全身の毛が逆立つくらいにゾッとして手が震えた。


『なに……これ……っ、』


黒い、何かを模した《ソレ》。
モンスターとも言い難い《ソレ》に、ボクは恐怖を覚えた。



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ヒナミ - この作品の続きを見たかったのに、パスワードがあって見れなくて泣きました😢 (4月24日 14時) (レス) @page50 id: ab2a65a3b2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん - 公開ありがとうございます!待ってました!!🫶🫶 (11月13日 16時) (レス) id: 0fb8342324 (このIDを非表示/違反報告)
柊?(プロフ) - 公開ありがとうございます…!! (10月15日 16時) (レス) id: dc2716d56c (このIDを非表示/違反報告)
藍 (あお)(プロフ) - すみません🙇‍♀️本作品のパスワードってなんでしょうか?教えていただけたら幸いです☺️ (6月18日 23時) (レス) id: feb7c5e100 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - いきなりすみません🙇出来たら全員のキャラに愛されたいです!(恋愛的に)あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年1月7日 12時) (レス) @page9 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミヤビ | 作成日時:2020年5月28日 15時

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