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タルトを食べ終えたボクはリー君達と離れて少しパーティー会場をふらつく。
何人か同じクラスの友達と会って、お喋りしてたらユウ君とグリム君の姿を見つけた。
ボクは友達に一言言ってから、見失わないように急いで走ってユウ君に抱き着く。
『ユウ君だーっ!!』
ユウ「うわっ?!」
グリム「ふなっ!?」
ユウ君もグリム君も突然のボクに吃驚したみたいで体をよろめかせながら声を上げた。
グリム「驚かすんじゃねぇんだゾ……。」
ユウ「……っていうか、先輩……その格好は?」
振り返ったユウ君達は一瞬目を見開かせてボクの格好に首を傾げる。
どこの寮にも属してないユウ君達は寮服というものを知らないみたいだ。
『これね、サバナクローの寮服!ワイルドでカッコいいでしょ!!』
ユウ「ほ、本当にワイルドですね……」
グリム「寒くないのか?」
『サバナクロー寮は乾燥地帯だから夜以外は寒くないよ。寝るときは長袖のパジャマ着て寝てるし。』
えっへん!と胸を張って自慢してみたけど2人の反応は薄かった。
グリム君とか好きそうなのに、と思ってたらユウ君が小さい声で「似合ってますね。」と言ってくれた。
それにボクが『ありがとー♪』とへにゃっと笑ったら、ユウ君は面白いくらいに顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。
茹で蛸みたいだなぁって見てると、少し離れた所でリー君の怒鳴り声が聞こえてきた。
『ん?何だろ?』
ユウ「あ、エースの事忘れてた。」
『エース君がどうかしたの?』
ユウ「この間のタルトのお詫びに、トレイ先輩に手伝ってもらいながらマロンタルトを作ってリドル寮長に渡そうって事になって……俺達も巻き込まれたんです。」
ユウ君から聞けば、昨日の昼食の後にトレイ先輩の提案で今が旬の栗を使ったマロンタルトをリー君に献上して許してもらおうと考えたみたい。
マロンタルト美味しそうだなぁ、と暢気に思いながら怒鳴り声の所まで行くと、大層ご立腹なリー君と、マロンタルトを持ったエース君デュース君が睨み合っていた。
周りの空気がさっきと違って張り積めていて、かなり気まずい。
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ヒナミ - この作品の続きを見たかったのに、パスワードがあって見れなくて泣きました😢 (4月24日 14時) (レス) @page50 id: ab2a65a3b2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん - 公開ありがとうございます!待ってました!!🫶🫶 (11月13日 16時) (レス) id: 0fb8342324 (このIDを非表示/違反報告)
柊?(プロフ) - 公開ありがとうございます…!! (10月15日 16時) (レス) id: dc2716d56c (このIDを非表示/違反報告)
藍 (あお)(プロフ) - すみません🙇♀️本作品のパスワードってなんでしょうか?教えていただけたら幸いです☺️ (6月18日 23時) (レス) id: feb7c5e100 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - いきなりすみません🙇出来たら全員のキャラに愛されたいです!(恋愛的に)あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年1月7日 12時) (レス) @page9 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミヤビ | 作成日時:2020年5月28日 15時