サバナクローの美猫さん

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あぁ〜あ……折角Aと２人きりだったのになぁ……。
リーチ兄弟はいつもいつも良いところを狙ったかのように現れる。
もしかしてさっきのも見られてた？？
うーわっ！だったら俺メチャクチャハズイんスけどっ！！


ジェイド「………ところで、ラギーさん。例の【アレ】、もうそろそろ完成するそうですよ。」

ラギー「！！………了解ッス。でもAの前でその話は……。」

ジェイド「フフッ、勿論わかっています。では後日、モストロ・ラウンジにお越し下さい。」


ジェイド君はギザ歯を少し覗かせて嗤うとフロイド君を連れて校舎の中に入っていった。
嵐が去ったような感じがして溜め息を吐く。
レオナさんの世話より疲れるッス……。


『……──ラー君？？』

ラギー「えっ？！何っ！？」

『まーた話聞いてない！いい加減怒るよ！！』

ラギー「ごめん悪かったッスからぁ〜！機嫌直してくださいッス〜！」

『……次クルーウェル先生の授業だから早く移動しようって言ったのに。』

ラギー「あ…あぁ〜…そうッスね！」

『むぅっ……』


ムスッとした顔で立ち上がりスタスタと先に行ってしまうAの後を慌てて追い掛ける。
教室に着くまで何度も謝って、結局今度甘いものを奢るってことでお許しを貰った。


リドル・ローズハート……

レオナ・キングスカラー……

アズール・アーシェングロット……

リーチ兄弟……etc.



ラギー「はぁー……強敵だらけ…」


Aを好きなヤツはわんさかいる。
例えレオナさんが相手でも、絶対譲ってやるもんか。


ラギー「持久力には自信があるんッスよ……」

『ん？？何か言った？』

ラギー「いーや？なーんにも？……シシシッ♪」

『？？……変なラー君。』



さーて……早いとこ、この超絶鈍感な猫ちゃんを落として、絶対俺にメロメロにさせてやるッス。

どんな風になるのか……


ラギー「──楽しみッスねぇ…♡」





狙った獲物は逃がさない……それがハイエナのポリシーッスよ♪





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