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『…悪いけど、コレはボクには直せないなぁ。』
エース「え?!」
申し訳ないと頬を掻いて言えばエース君は勢いよく顔を上げて目をまん丸くした。
エース君や黒髪君はどうやらシャンデリアに使われた魔法石のことはよくわかってないみたいだね。
『さっき学園長が言ってたと思うけど、動力源となる魔法石が割れたら、どんな魔法でも直すことは出来ないんだよ。』
クロウリー「そのとおり。魔法石は2つと同じものはない。もう二度と、このシャンデリアに光が灯ることはないでしょう……。」
エース「そんなぁ…」
??「ちくしょう……何やってんだ俺は……母さんに何て言えば……!」
黒髪の子は悔しげに拳を握りしめた。
その表情に何とかしてあげたいけど、今回ばかりはボクも先生ですらどうにもできない。
彼等はもう退学確定だろうと思ってたら、学園長が何を思ったのか「そういえば…」と顎に指を添えながら呟き、皆同時に学園長に視線を移した。
クロウリー「1つだけ、シャンデリアを直す方法があるかもしれません。」
「「えっ?!」」
クロウリー「このシャンデリアに使われた魔法石は、ドワーフ鉱山で採掘されたもの。
同じ性質を持つ魔法石が手に入れば修理も可能かもしれません。」
『ですがドワーフ鉱山は今──……』
??「僕、魔法石を取りに行きます!行かせてください!!」
学園長の言葉を聞いて今まで落ち込んでいた黒髪の子がボクの声を遮って力強く意気込みを見せた。
だが、ドワーフ鉱山はだいぶ昔に閉山し今や誰も出入りはしていない。
そして、予測ではあるが魔法石は閉山する時点で全て堀り尽くされてしまった可能性がある。
学園長がそこまで彼等に伝えると、それでも退学が撤回されるならと頷いた。
クロウリー「………いいでしょう。では、一晩だけ待ってさしあげます。
明日の朝までに魔法石を持って帰ってこられなければ君達は退学です。」
??「はい……!ありがとうございます!」
この学校に残れる希望が見えたのか、やる気満々の彼とは対照的に仕方ないと怠そうに溜め息を吐いたエース君は、ユウ君と目を覚まして状況を理解してないグリム君を連れて鏡の間へと走っていってしまった。
急に静まり返った大食堂で、学園長は手をパンパンッと叩いてボクとラー君に目を向ける。
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ヒナミ - この作品の続きを見たかったのに、パスワードがあって見れなくて泣きました😢 (4月24日 14時) (レス) @page50 id: ab2a65a3b2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん - 公開ありがとうございます!待ってました!!🫶🫶 (11月13日 16時) (レス) id: 0fb8342324 (このIDを非表示/違反報告)
柊?(プロフ) - 公開ありがとうございます…!! (10月15日 16時) (レス) id: dc2716d56c (このIDを非表示/違反報告)
藍 (あお)(プロフ) - すみません🙇♀️本作品のパスワードってなんでしょうか?教えていただけたら幸いです☺️ (6月18日 23時) (レス) id: feb7c5e100 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - いきなりすみません🙇出来たら全員のキャラに愛されたいです!(恋愛的に)あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年1月7日 12時) (レス) @page9 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミヤビ | 作成日時:2020年5月28日 15時