10. ページ10
.
マグネ「A！ボサッとしない！！まだ間に合うわ！！」
『っ、マグ姉！』
マグネ「Mr.！スピナー！アタシにくっついて！！【磁力】で飛ばすわよっ！！」
マグ姉の一喝で我に返り、僕も援護をと【具現化】で飛距離のあるものを頭の中でイメージする。
弓矢や銃は流石にもう手遅れ。
武器ではなく生物でないと奴等には届かない。
──ならば、僕の中で一番強いアレを！
アレを出すのはかなり体力を消耗する。
上手く【具現化】出来なければ僕は一気にキャパオーバーし、闘えなくなる。
だが、運良く出来たなら……爆豪のみを取り返して、残りは始末出来る！
リスクは高いが今は考えてる暇はない！！
『出てこい！！《ドレイク》！！！！』
──ピシャァァンッッ！！！
そう叫ぶと同時に、空から稲妻が僕の背後に落ちて轟音が響き渡る。
焦げ臭い匂いが鼻をつくが、それよりも上手く出来たかどうかの確認で少しだけ目線を配る。
黙々と立ち上る煙の中で、何かが唸る声がする。
──グルルルッ…！
黒くドッシリとした体、黒い２本の角、
鋭い爪と牙、ビルをも破壊しそうな太い尻尾、背中から生える翼、紅く鋭い眼光。
《ドレイク》
一般的には《ドラゴン》と呼ばれる架空の生物だ。
ドラゴンにもいくつか種類がある。
その中でも無難な奴を選んだ。
ちゃんと上手く出来た。
コイツならあの距離をなんとか追い付ける筈。
『ドレイク！！爆豪を捕まえろ！！！』
僕が命令すれば、ドレイクは耳を刺すような咆哮を響かせて大きな翼を動かした。
マグ姉が【磁力】でMr.を飛ばすと同時に飛び立ったドレイク。
だがMt.レディが顔面でMr.を止め、鼻血を出しながらも、ドレイクの首を掴んで動きを止めさせた。
『Mr.！！ドレイクッ！！』
落下すれすれの所で大きなクッションを出してMr.を救出、呼び掛けるも気絶してて返答がない。
ドレイクはMt.レディから逃げようと暴れるが、中々抜け出せないでいる。
レディ「救出優先っ…！１０分…時間稼ぐから早く逃げろ！！」
『ドレイク急いで！！逃げられる！！！』
僕の一声で更に暴れだしたドレイクはMt.レディの脇腹に噛み付いた。
レディ「うぐっ？！……クッソォ！！絶対に離すかあぁぁっっ！！」
──グオォォォッ！！
Mt.レディはドレイクの首を掴みながらその巨体を持ち上げると、自分の噛まれている脇腹を下に地面に叩き付け、今度はドレイクの頭を抑え身動きを取れなくさせた。
。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 648人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mikitty(プロフ) - コメント失礼します！この小説面白いですね！高評価しておきました！更新楽しみにしています！ (2021年3月27日 18時) (
レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - しのぶ様、えど様、ご感想ありがとうございます！精一杯頑張ります！ (2021年3月24日 21時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - すごく面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2021年2月25日 14時) (レス) id: 1af688c46c (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - 頑張って下さいね！ (2021年2月10日 22時) (レス) id: 399359edd6 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 皆様ご感想ありがとうございます！まとめてで申し訳ありません。気が付いたらコメントが溜まっておりました……。更新を楽しみに待っていただきありがとうございます！プライベートもあるので、頻度は下がると思いますが何卒よろしくお願いいたします！ (2021年2月2日 8時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミヤビ | 作成日時：2021年1月8日 1時
