新しい生活編 ページ25
.
──ここはどこ？
真っ暗……前も、後ろも、真っ暗。
歩いても歩いてもずっと終わらない。
『…………怖い…』
誰もいない…１人ぼっち……、
寒い……寂しい……息苦しい………、
『………先生……先生…！』
どこにいるの？
怖い……怖い……１人は嫌だ……！
『先生っ……せん…せ……？』
──あれ…？
………先生って
……………ダレ？
.
.
.
『──………、』
あれ？……今度は真っ白だ…。
それに薬の匂いもする。
体が重い。頭もボーッとする。
緑谷「──A君っ…！！良かった、目が覚めたんだねっ！！」
『………？』
………この人は誰だろう？
そばかすに、モサモサした髪……出久君に似てるけど、出久君は僕と同じ７歳のはずだし。
兄弟がいるなんて聞いたことがないんだけどな…。
『………お兄さん、だれ？』
緑谷「………っ、」
どうして…そんなに悲しい顔をするの？
聞いちゃいけなかったのかな？
謝った方がいいのかな？
出久君に似たお兄さんは僕の手を握って優しい笑顔を見せた。
緑谷「……今、お医者さん呼んでくるからね。」
お兄さんはそう言って部屋から出ていった。
…また１人ぼっち。
周りをよく見たら、テレビで見たことのある機械が置いてある。
『…病院？』
どうして僕は病院にいるんだろう？
お父さんとお母さんが僕をいっぱい叩いたから、連れてこられたのかな？
わからないことがいっぱい。
まだ眠たいな…。
医師「おはよう、私がわかるかな？」
『？』
もう一回寝ようとしたら、白衣を着た男の人が来た。病院の先生かな。
わかるってお医者さんの名前のことなのかな？
回答に困ってると、お医者さんはニッコリ笑って、僕に指を３本立てた。
医師「これは何本かわかる？」
『……３、』
医師「正解。……じゃあこれは？」
『…１。』
医師「うん。視界と思考も正常だね。
痛いところはない？ここが苦しいとかある？」
『んーん…ない。』
医師「OK。じゃあ次、起きてから何か思い出したことはある？」
『？？』
思い出す？何を？
『わからない。』と答えたら、お医者さんは僕のおでこを優しく撫でてくれた。
その時、何故か一瞬だけ頭がズキッと痛んだ。
『うっ…、』
医師「大丈夫、無理に思い出さなくていい。」
──まだゆっくり眠っていなさい。
その言葉を聞いた途端、僕の意識はまた暗闇に堕ちていった。
。
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mikitty(プロフ) - コメント失礼します！この小説面白いですね！高評価しておきました！更新楽しみにしています！ (2021年3月27日 18時) (
レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - しのぶ様、えど様、ご感想ありがとうございます！精一杯頑張ります！ (2021年3月24日 21時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - すごく面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2021年2月25日 14時) (レス) id: 1af688c46c (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - 頑張って下さいね！ (2021年2月10日 22時) (レス) id: 399359edd6 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 皆様ご感想ありがとうございます！まとめてで申し訳ありません。気が付いたらコメントが溜まっておりました……。更新を楽しみに待っていただきありがとうございます！プライベートもあるので、頻度は下がると思いますが何卒よろしくお願いいたします！ (2021年2月2日 8時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2021年1月8日 1時
