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腕を掲げる【平和の象徴】。
そんな奴の足元に……倒れている先生がいた。
嘘だ……嘘だ…嘘だ…嘘だっっ！！！
先生が負けるなんてあり得ないっ！！！
ピクリとも動かない先生の姿に……僕は絶望し、その場にへたり込んだ。
『………せん…せ？』
お願いします……起きて…！
起きてよ先生っ！！！
やだっ！やだやだやだやだっっっ！！！
先生が死んでしまう！！
このままじゃまた殺されてしまうっ！！！
どうして！？何でこんな目に会わなきゃいけないの！？
お願い神様っ！僕から先生を奪わないでっ！！
──ブチッ、
……それが何の音か、僕にはわからない。
でもきっと、僕の中の何かが音を立てて切れてしまったんだと……そう思った。
その瞬間、僕の中にいた《何か》が蠢きだした。
──ピシッ、ピシッ、
僕の手が触れた地面から亀裂が入る。
それは次第に大きくなっていって、その亀裂から何かオーラが出始めた。
これは……何だろう？
今の僕には【具現化】の力は残ってない。
先生が倒れたことに絶望する僕の頭は、完全に考えることを放棄してしまっている。
想像力も何もかも掻き消される。
マイト「──鬼龍…少年っ！？」
僕に手を伸ばすこの男。
ただ……ただ……、
先生を殺した……この男が………
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──憎いっっ！！！！
──ビキッ！！！
地面が大きく割れて、オーラが噴出する。
赤黒いそのオーラは…まるで僕の憎悪が体現されたようで、凄く綺麗だった。
薄れていく意識のなか、走馬灯のように先生との思い出に浸りながら……
──僕の意識は、暗闇に呑み込まれた……。
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──殺せ……殺せ……、
お前から大切なものを奪った奴等を……
根絶やしにしてしまえ……！！
お前の《良心》は消滅した……
これで何にも縛られること無く、存分に暴れられる……！！
これからがお前の………いや、
【僕のヴィラン物語】の始まりだ！！！
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【神野区の悪夢】完
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mikitty(プロフ) - コメント失礼します！この小説面白いですね！高評価しておきました！更新楽しみにしています！ (2021年3月27日 18時) (
レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - しのぶ様、えど様、ご感想ありがとうございます！精一杯頑張ります！ (2021年3月24日 21時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - すごく面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2021年2月25日 14時) (レス) id: 1af688c46c (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - 頑張って下さいね！ (2021年2月10日 22時) (レス) id: 399359edd6 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 皆様ご感想ありがとうございます！まとめてで申し訳ありません。気が付いたらコメントが溜まっておりました……。更新を楽しみに待っていただきありがとうございます！プライベートもあるので、頻度は下がると思いますが何卒よろしくお願いいたします！ (2021年2月2日 8時) (レス) id: 1bc8c891e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤビ
| 作成日時：2021年1月8日 1時
