第十八話 ページ20
次の日。
やはりといえばやはり。５時半の待ち合わせに間に合うはずもなく。
キヨに叩き起して貰い、朝６時に家を出た。
「行ってくる！！」
「おう、行ってこい行ってこい…ふぁ…くっそ、まふまふのやつ、こんな時間に起こしやがって…」
キヨに礼を言うのも忘れて、一直線に最寄り駅へと走る。
なぜかこの日は持ち前の方向音痴を発揮せずに、難なく最寄り駅へ到着した。
駅員さんに色々と迷惑をかけながら電車を乗り継ぎ、やっとの思いで新横浜駅に到着。
…長い道のりだったなぁ
時刻はもう7時半だ。かなりやばいのは自分でも分かってる…けど。
貰った紙に書いてある地図…私読めないんだよなぁ…
1人でフラフラと路頭に迷っていると、誰かに声をかけられた。
「あの…小南…Aさんで合ってますか？」
「えっ？えっと…はい、そうですけど…」
「よ、よかった…！あ、えっと、俺はライブ出演者のうらたぬきっていう者です」
メガネとマスクとキャップに包まれた謎の男の人は、わたしの耳元でこそっとそう言った。
うらたぬき…なんか聞いたことあるような…ないような。
出演者ってことはうらたさんも歌い手さんなのだろうな。そしてこの格好は変装…してる…のか？
「そう、まふから迎えに言ってくれって言われて来たんだよ。いま小南ちゃん迷ってたでしょw」
「そ、その通りです…」
「取り敢えず、大遅刻なのは確定だから、俺の後に着いてきて。聞いてたとおりの方向音痴だなぁ…すぐそこなのに…」
「わかりました…ありがとうございます」
そう言った直後、うらたさんは走り出し、それに続いて私も走り出した。
しかし、うらたさんの足は早く。追いつけずに息を切らしていると、うらたさんは私の手を引いて一緒に走ってくれた。
「遅いよ！早く早く！！」
「はぁっ…す、すみませんっ！！」
そして、新横浜駅から走ること15分。
少し小さめのライブ会場へ到着した。つ、疲れた…
「こっち」
「あ、はい…」
うらたさんが居るのに関わらず、フラフラする私に、欠かさず注意を入れてくれるうらたさん。
本当に申し訳ない…
案内された部屋の扉の向こうからは、楽しそうな出演者さん達の声が聞こえる。
なんだか緊張してしまうなぁ…
「どうした？入らないの？」
「なんか…緊張してしまって」
「大丈夫、皆良い奴ばっかだからさ！」
肩にポンと手を置いてくれるうらたさん。よし。いける。
「…失礼しまーす」
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お茶丸。(プロフ) - しい。さん» ご指摘ありがとうございます！すみません、不覚でした…ご指摘のあった部分だけ修正しておきましたので、確認おねがいしますm(_ _)m (2018年10月24日 19時) (
レス) id: 6dbb0f543c (このIDを非表示/違反報告)
しい。 - コメント失礼します。指摘なんですが、天月さん公式マーク入ってないのでそこは注意して下さい、ふと気になりました。 (2018年10月23日 22時) (レス) id: 3e3e1564a7 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - スイさん» コメントありがとうございます！！なかなか厄介になってきますので頑張って着いてきて貰いたいです(；´∀｀)そんな風に言って貰えると嬉しいです、頑張ります｡ﾟ(ﾟ´▽`ﾟ)ﾟ｡ (2017年12月10日 12時) (レス) id: 9a94446a1d (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - すごく面白いです！キヨさんと夢主ちゃんの親御さんにはどんな関係が…(・Д・) 続き楽しみです！頑張って下さい！ (2017年12月9日 13時) (レス) id: 77c9f3f671 (このIDを非表示/違反報告)
お茶丸。(プロフ) - Limさん» コメントありがとうございます！！そうなんですよね。私自身、関西地方の者なのですが、志麻さんとセンラさんの口調の違いが難しくてですね…御指摘ありがとうございます、その事も念頭に置きながら、今後更新していこうと思います(´･ω･｀) (2017年12月4日 7時) (レス) id: 1dccf2b581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶丸。 | 作成日時：2017年9月3日 21時
