マニアな愛 *7 ページ25
「コイツ、坂田のオーバーヒートをモロに食らって気絶したんだとよ。坂田の報告だと、その場に居合わせたまーしぃがコイツから魔力を抜きとったらしいけど。恐らく抜け切れてない坂田の魔力をコイツから感じるんだろうぜ」
うらたさんの話は身に覚えのあることとないことが混在していた。
“オーバーヒート”というのは恐らく誘惑における魔力の過剰放出の事だろう。
それをくらって気絶したことについては志麻さんから話を聞いていたのでスッと結びつく。
その後の志麻さんが私から魔力を抜き取ったという話は初耳だ。
つまり志麻さんが気絶した私を治してくれたという事になる。
(だってあの時そんな事一言も言ってなかった…)
私は志麻さんにシレッと助けられてばかりだ
(ジャケットのことも…ありがとうって言えてないのに)
「また坂田オーバーヒート起こしたんですか…通りで僕が魔力を間違えるワケだ。」
私が志麻さんのことを考え込んでいるうちに状況を納得したセンラさんがため息をつく。
(私が原因というよりは、私の中に残っていた坂田さんの魔力が勘違いの原因ということですね…。)
センラさんの勘違いの要因になってしまったことに関しては申し訳なかったが、うらたさんの口ぶり的にてっきり私が何かをしでかしたのかと思っていたので身の潔白が証明されて少しホッとした。
「んで、さっき言った通り坂田はここに居ないけど、まだ何か用事あんの?ラマン」
“俺、早くAと二人きりになりたいんだけど”とうらたさんが遠回しに退出するようにセンラさんに声をかける。
「坂田がここにいないことと居ないのに坂田の魔力を感じる理由は分かりましたけど…」
問題解決、と思っていたのは私だけだったのか
センラさんは何だか重たそうに口を開く。
センラさんがジッと私を見る。
視線に気づいた私が見つめ返すと
センラさんは面白そうにニヤリと笑った。
センラさんはその貼り付けた笑顔のままうらたさんを見て
「なんだか、Aが坂田にマーキングされてるみたいですね」
特大の爆弾を投下した。
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悠永@星点灯ありがとうございます。(プロフ) - 結月。さん» 暖かいコメントをありがとうございます。1章出たての頃から見てくださっているとのことですごく嬉しいです😭途中間が空いてしまったりもしましたがきちんと完結させるつもりなのでどうか3章も引き続き見てくださったら幸いです🙇♀️ (2023年2月7日 10時) (レス) @page46 id: 41d5883f51 (このIDを非表示/違反報告)
結月。(プロフ) - コメント失礼致します。2章完結おめでとうございます!!作品ができた当初からいつも更新を楽しみにしておりました。物語の展開もすごく面白くて、大好きな作品です。これからもとても楽しみです。陰ながら応援しております…!! (2023年2月7日 4時) (レス) id: 286dc51d91 (このIDを非表示/違反報告)
悠永@星点灯ありがとうございます。(プロフ) - にやあ確定さん» 当作品初めてのコメントで、作者はとても感激しております!!!更新頻度の事、内容、楽曲の解釈共に褒めていただけてとても嬉しいです…!🥹決して短くない私の小説を読んでくださりありがとうございます。ぜひこれからもお付き合い頂けると幸いです! (2022年12月14日 8時) (レス) id: 41d5883f51 (このIDを非表示/違反報告)
にやあ確定 - コメント失礼いたします◎更新頻度が高い上に物語の内容にとても惹かれました...😽何より作者様の楽曲への解釈がとても素敵です‼✨素敵すぎる悪魔執事を書いてくださり有り難うございます😈✨ (2022年12月12日 22時) (レス) id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠永 | 作成日時:2022年11月24日 11時