マニアな愛 *6 ページ24
「ちなみに僕と志麻くんはバトラーっていう役職です。バトラーって言葉の原義は”酒瓶を扱う者”っていう意味やね。その名の通り酒類・食器を管理し、主人の給仕をする仕事と、主人の身の回りの世話をしながら私的な秘書として公私共に主人の補佐をすることが僕らの仕事です。」
センラさんの説明を聞きながら、志麻さんが
センラさんと自分は食材や飲み物の管理を担当してるって言っていたことを思い出して、なるほどなと納得する。
後1人、役職を知らないのは…
「坂田さんはどういったお仕事なんです…?」
「坂田はつい最近フットマンからバトラーになったばかりだな」
フットマンからバトラー…、
よく分からない単語の頻回な出現にそろそろ頭が痛くなりそうだ…。
“フットマン(従僕)”って言うのは僕らバトラーの元で働く執事のことを言うんよ。
これまた察してくれたセンラさんがうらたさんの話に説明を付け足してくれた。
気遣いに心の中で感謝していると、センラさんが「あっ!!!」と何かを思い出したように突然に大声を出した。
「坂田で思い出したんやけど、僕坂田に用があって来たんやった!!!坂田は?」
「アイツならここにいねーよ、まーしぃと一緒に買い出し行ってる」
坂田さんの所在を探しているセンラさんに対し
うらたさんは私が聞いた時と同様の説明をした。
「おらんの?したら何で居ないはずの坂田の魔力を感じるんやろな…」
“僕、結構感覚鋭い方なんやけどなぁ”
小さく呟いたセンラさんは顎に手を置き、
自分の間違いを不思議そうに考え込んでいる。
その様子を見ていたうらたさんは心底面倒くさそうに
極めて端的にセンラさんに原因を伝えた。
「コイツのせいだよ」
…
…
…
………?
……………え!?
思いもよらない発言にセンラさんだけでなく私も驚きを隠せない。
どういうこと?
なんで坂田さんの事が
私に関係しているの?
「どういうことです?うらたん」
努めて冷静に振る舞うセンラさんがうらたさんに説明を求めたため、私も同様に耳を傾けることにした。
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悠永@星点灯ありがとうございます。(プロフ) - 結月。さん» 暖かいコメントをありがとうございます。1章出たての頃から見てくださっているとのことですごく嬉しいです😭途中間が空いてしまったりもしましたがきちんと完結させるつもりなのでどうか3章も引き続き見てくださったら幸いです🙇♀️ (2023年2月7日 10時) (レス) @page46 id: 41d5883f51 (このIDを非表示/違反報告)
結月。(プロフ) - コメント失礼致します。2章完結おめでとうございます!!作品ができた当初からいつも更新を楽しみにしておりました。物語の展開もすごく面白くて、大好きな作品です。これからもとても楽しみです。陰ながら応援しております…!! (2023年2月7日 4時) (レス) id: 286dc51d91 (このIDを非表示/違反報告)
悠永@星点灯ありがとうございます。(プロフ) - にやあ確定さん» 当作品初めてのコメントで、作者はとても感激しております!!!更新頻度の事、内容、楽曲の解釈共に褒めていただけてとても嬉しいです…!🥹決して短くない私の小説を読んでくださりありがとうございます。ぜひこれからもお付き合い頂けると幸いです! (2022年12月14日 8時) (レス) id: 41d5883f51 (このIDを非表示/違反報告)
にやあ確定 - コメント失礼いたします◎更新頻度が高い上に物語の内容にとても惹かれました...😽何より作者様の楽曲への解釈がとても素敵です‼✨素敵すぎる悪魔執事を書いてくださり有り難うございます😈✨ (2022年12月12日 22時) (レス) id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠永 | 作成日時:2022年11月24日 11時