五条悟に100万回殺’された女

41話 ページ41

状況が理解できないながらも私は五条と例の大型ショッピングモールに来ていた


なんで五条が付いてきているんだと最初は気になっていたが、二人で店内を回っているとそんなことどうでもよくなり、最終的には二人で満喫していた。



A「見て五条！このワンちゃん可愛すぎる！」




ペットショップの一角でおもちゃで遊んでいる白い犬を指さす。


五条は私の指さした犬を見ると「俺のほうが可愛くね」と謎に張り合ってくるので笑ってしまった。






A「あ、五条、ちょっと今から別行動しない？」

「は？なんで？なにするわけ？どこ行くの？」





さきほどまでニコニコしていた五条が、私がそう発言したとたん感情がストンと抜け落ちたように真顔になるものだから「ひぇ…」と小さく口に出してしまう。



A「怖い、顔が怖い、下着買いに行きたいの、だから別行動したいな〜〜って」



私がそう言うと「あ〜…そういう…」と少し顔を伏せ、どことなく安心したような声を出すと「待ってる」と言って私のほうを見る。




A「え？待って、る？」

「ここで待ってる、だから早くしろよ」




いやいや、そんな待たせるようなことはしたくない、と「あそこのブランド店、五条が好きな所じゃない？」とか「あそこのカフェ、モンブランが絶品らしいよ、行って来たら？」といろいろ案を出してみるが五条は「待ってる」と頑として動こうとしない。



こうなってしまった五条を説得するには私では無理だと諦め「わかった、じゃあごめんだけど、ちょっと待っててね」と五条に伝る。



待たてせては悪いという気持ち二割、待たせたら何をされるかわからないという気持ち8割でそそくさと足早にランジェリーショップへ向かう。

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