《藤＋北》が、くっついた！？ ２ … ベトベト編

ベトベトな二人 … １８ ページ18

「どうだろな…、さて、オレ先に部屋帰るわ」

千ちゃんの問いかけを濁しながら、キタミツは席を立ち、朝食部屋を出ていった

「ねぇ玉、キタミツなんかまた別のパフォすんのかな？」ってコショコショ聞くと、レタスパリパリしながら
「て言うか、あのテイとか言われても、なんかミツって直感で動いてる気がする、オレらみたく《狙ってドン！》て無いんじゃない？」

って言ってきた、フーム…確かにそうかも…
ライブはナマモノって、言ってたもんな

「だとしたら、その直感にソッコーで合わせるガヤさんもスゴイよね！」

って返すと、ガチマジな顔したニカ千が

「藤北だから！」
「藤北だもん！」と輪唱みたく言ってきた

はい、ごもっとも！！

「…あれ？ガヤさんがいないよ…」

いつの間にやらテーブルには横尾さんだけ…変なの、わたたいは二人で動いてんのに…

「宮田、どしたん？」
「え、…いや何でもないよ」
「あ、そう言えば、オレお前の部屋に忘れもんしたゲームのカセット！！取りに行くわ！」
って、玉の困ったちゃんが始まった

えっ、取りにくんの？そんなんしたら、またゲーム付き合わされる！！もう勘弁、オレは見たいDVDがあるんだよーん！

「いいよ玉、今持ってくるから！ココで待ってて、ココで！！」
「なんだよそれ！」
「いや、いいから！ホントにココで待ってて！！、いってきまーす！」
「ちょ宮田ぁぁ！」

って避難避難！

そのまま俺は部屋に直行した、メンバーとスタッフさんの部屋は全部同じフロアーに集められてる

「あれ？ガヤさん…」
ドアの前にガヤさんがいた、でも立ってるのは…キタミツの部屋だよね、

ガヤさんが自分からキタミツの部屋に行くなんて、今まであったっけ？
うわ、なになに？藤北事変！？

ガヤさんは、ノックしようかどうか迷ってるみたいだった、下げてるのはビニール袋…なんだろ…キタミツになんか渡したいのかな…

お、もしや明太子フランスパン？

「ガーヤさん！」
「わ、ビックリした！…宮田かよ…」

って…なんか、すげー気まずそうな顔してるんだけど…

「キタミツに用事？」
「あ？…まあ、そうだけど…いいわ、リハの時で…、戻る」
って、そのまま三つ隣のドアに入っていった

なんか気になって、キタミツのドアをノックすると、歯ブラシ咥えたキタミツが出てきた
わー歯磨き粉ブクブクですけど

「あに？あんか用か？」
「いやー、別にオレは用事無いんだけど…」

って言ってたら「宮田おせぇぞ」って…確保…

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