Precious Lover … 21 ページ22
「サラ、ヒカル!こっちだ」
「タイスケ、久しぶりね」
「タイスケ!!」
アメリカでの仕事の合間、オレはサラとヒカルに会う為に時間を作り二人の住む家を訪れた
レジデンスのエントランス…コンシェルジュに名前を告げ連絡を取ってもらうと、程なくしてエレベーターホールにサラとヒカルの姿が見えた
サラにはアメリカ出張の時に何度か会っていたが、ヒカルとは久しぶりの再会…弾けるような笑顔でオレに向かって走ってくるヒカルは、だいぶ背も伸びて、幼さとあどけなさは減り、《少年》らしい雰囲気を纏っていた
「タイスケ!会いたかった!」
「オレもだよヒカル、お前大きくなったなぁ、もう抱っこが難しいよ」
飛びついたと同時に抱き上げたヒカルは両腕にずっしりと重く、前会った時とは格段に成長してることを感じさせた
抱き上げた事で少し上にあるヒカルの顔は、ブラウンの瞳が光を帯び、生来の黄金比に整った顔立ちと相まって、思わず目を留めてしまうほど綺麗な顔をしていた
本当にサラとよく似てきたな…と思った
「ねえヒロミツは?アメリカに来てないの?」
下に降ろすと、ヒカルが強請るような顔で聞いてきた
「そうだな、ひろは日本で仕事があるから今回は来てないんだ、でもお土産預かって来てるから」
「ヒカル、タイスケをおウチに入れてあげましょう、ここでのお話は難しいわ」
「はぁい、タイスケ、早くウチに行こ!」
嬉しそうに手を取ってオレを引っ張りながらエレベーターホールに連れていくヒカル、屈託のない可愛い笑顔は、ひろを思い出させた
そして三人でサラのウチに向かう
サラは最愛の人との別離から後、一人でヒカルを育てていた、今のサラにとっての生きがいは、ヒカルの成長だけだと前に話してくれた
サラの愛情を一身に受け、ヒカルは素直な優しい男の子に育っていた、もちろん親譲りの頭の良さも受け継ぎ、通っているprimary schoolでは常に上位にいるとギルバートから聞いていた
「ミツルの事もよく面倒見てくれて、ヒカルには頭が上がらないよ」
とギルバートが笑いながら言っていた、
玄関を入りリビングに向かう
オレが住んでいた家よりも、まだ広いサラのレジデンス、作り付けのチェストにはたくさんのヒカルとの思い出が飾られていた
「タイスケ、ちょっと待っててね」
「うん」
赤ん坊のヒカル…プクプクのほっぺと大きな瞳が懐かしい、ひろと2人でヒカル預かったよな
突発性発疹で高熱出して、トモセンセに見てもらったっけな
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GAYASAKURA(プロフ) - seaぺこさん» 続き覗いてくださればと思います!泣かせてゴメンなさい!コメ大感謝ですー! (2018年6月14日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - seaぺこさん» こんばんは!コメありがとうございます!再読ありがとうございます、少しずつですが過去エピを入れております、あのシーンかぁと思っていただければ嬉しいです!ザワザワ展開ホントにゴメンなさいー泣泣、二人の絆を感じて下さるようにup頑張りますので、宜しければ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
seaぺこ(プロフ) - こんにちは、何度も失礼します…またもやシリーズ初回から読み返していました泣 これ以上の試練…もし限られた時間なら24時間付いて居たいのに…嫁の事は自分の事より大切で心配で仕方ないのに、気持ちを隠して安心を与えようと振る舞う太輔旦那に涙です(TT) (2018年6月14日 16時) (レス) id: 5a95b02aa0 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - ふじみつさん» おります、覚えておられたら懐かしく思って頂けるのではないかと思います、なかなかのシリアス編となりそうですが、ラストは《藤北ぁぁぁ! 》で終われたらいいなぁと考えております、宜しければ続き覗いてくださればと思います!コメ大感謝です! (2018年6月13日 8時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - ふじみつさん» おはようございます!コメありがとうございます!はい、おそらく殆どの読み手様の予想がドンピシャだったのではないかと思いますwここからかなりの辛展開となります、申し訳ございませんー!今回は《記憶》がキーワードなので、過去エピ遡りながらupしようかなと思って (2018年6月13日 8時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2018年5月20日 20時