MJK？… ７５ ページ32
「私に…ですか？」
ちょこっと首を傾げて尋ねる愛らしいみつ姫に、利家は大きく頷いて、懐から赤い布を取り出した
「そうです…祝言の日に、みつ姫の髪に差してあげたくて…」
開いた布の中には、オレ達に見せてくれた赤い玉の付いた簪があった
簪を見たみつ姫の瞳がパッと見開かれ、利家の顔と簪を交互に見やった
「…なんて美しい……この金細工は撫子の花、でございますか？」
「そうです、花摘をしていた貴女の姿、私には可憐に咲いた撫子そのものに見えました…気に入って頂けましたか？」
「もちろんです、本当に嬉しい、…ですが…」
ふと表情を曇らせ、言葉を濁した
「みつ姫、どしたの？」
「早く髪に付けてもらいなよ」
けど、みつ姫は躊躇うような仕草を見せ、俯いてしまった、利家の表情に不安な色が浮かぶ
「…お気に召しませぬか？」
「いいえ！いいえそんなことあるはずございません！…けれど…この髪では、せっかくの簪の美しさが引き立ちませぬ…この短い髪には、差すことができませぬゆえ…」
あ…そか……肩よりも短いみつ姫の髪には簪を差しても抜け落ちてしまう…そか、それで…
利家もそれに気づいたみたいで、俯いたままのみつ姫を心配そうに見つめていた
「なんだ、そんなことか…大丈夫！オレにお任せ！」
北山はそう言うと、ポケットから黒のヘアゴムを出し、みつ姫の髪の一部をサイドで結わえた
初めて見る道具に、みつ姫が北山に視線をむける
「みつ殿…？」
「フフ、多分そんなことになるんじゃないかって、ヘアメイクさんにコレ貰っといた、利家！ほらココにその簪差してあげて！」
結わえた根元を指差すと、利家もなんと北山の意図がわかった様だった
「あ、はい…では…みつ姫、失礼致します」
そして、結わえた根元に赤い簪が彩を添えた
短い髪の毛でも、ちゃんと存在感を感じさせるのは、光に反射してキラキラと輝く金細工の効果だろう
「ちゃんと…付いておりますか？」
なれないヘアスタイルが気になるのか、みつ姫は結わえた場所に手を添え、そう聞いた
「はい、よく似合っています…みつ姫は赤い色がよく映える…やっと、…やっと夢が叶いました…」
ホッとしたような表情と声…そして慈しむような穏やかな眼差しがみつ姫を包み、そしてその眼差しを、同じ想いで受け止め、見つめ返すみつ姫…
そっと繋がれた手は、何もかもを元に戻してくれたように思えた
「利家、みつ姫、結婚おめでとう！」
「みつ姫、幸せにしてもらえよ」
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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» まさかソレはないと思いますが、一月楽しみです！次作カポ…間もなくUPとなります、宜しければぜひご確認下さい、《LC 》も藤北編になると思います、コチラも覗いて見て下さると嬉しいです！コメ大感謝です！ (2017年12月19日 22時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんばんは！コメありがとうございます！お返事遅くなりゴメンなさい！《ミューコロ 》でましたね！私も初回限定でーす！《苺あーん 》もバルーンBONもなんもかんも入ってるといいなぁw《 VR》画期的ですがイメージ湧かなくてw赤と青のレンズ通して見んの？とか… (2017年12月19日 22時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 匿名さん» 想定キャラだったのですが、中々前面出しにしにくくて…ラストで暴露ってしまいました、イメージがあっていたなら何よりホッとしました、次作カポは…またお知らせ致します！コメ大感謝です！ (2017年12月19日 22時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 匿名さん» こんばんは！コメありがとうございます！お返事遅くなりましてゴメンなさい！良かったのご感想を頂きホントに嬉しいです！色々とっ散らかってしまって読みにくかったと思います、最後までお付き合い下さり、心から御礼申し上げます！《 ワッター＝まつ》は (2017年12月19日 22時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» 同じかどうかご確認下さいませ！リアルは難しいので《ウチカポ 》に頼りますwコメ大感謝です！ (2017年12月19日 12時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2017年11月23日 23時
