MJK？… ６５ ページ21
「アンタ誰だ？」
「誰でも良い！、年端もいかない子どもに手を上げるなど、其方達は人として恥ずかしいとは思わないのですか！？」
突然現れた私に、姉弟たちは目を丸くして私を見ていた、その二人に小さく頷き、私は男達に再び向き直った
「借りたものを返さない方が、恥ずかしいだろう、道理を知らない子どもに、当たり前のコトを教えているだけだ、コイツらに関係ないならすっこんでろ！」
威圧感を漂わせ凄んで来る男達、けれど怖いとは思わなかった…こんな理不尽な事がまかり通る世の中を嘆く思いの方が強かった
「親が戻ってくれば返すと申しておるではないか？なぜそれまで待ってやれぬ？」
「ふん、コイツらの親が帰ってくる保証なんぞ、どこにもねぇんだよ、踏み倒されたら今度はコッチの生き死にに関わってくる、人助けじゃねんだ！…邪魔するな」
私を突き飛ばすようにして、避けさせようとしてくる、けれどこのままにはしておけない
「ならば、どうすれば親が戻ってくるまで待ってもらうことが出来る？」
尋ねる私に、男達の目がキラリと光った
「…なら、髪を差し出せ」
「髪？」
「女の髪は高値で売れる…若い女の髪なら尚更だ、その女の髪を切らせろ！そうすれば少しだけ待ってやる」
指を指された姉の方は、真っ青な顔をして男達を見た
「…姉ちゃんは嫁入りが控えてる、髪なんか切ったら…」
震えていた弟が、姉の顔を見て小さく呟いた
「…姉様は、嫁入りが近いのか？」
そう尋ねると、姉ではなく弟が頷いた
「隣村の庄屋さんに…だから嫁入り支度の為に父ちゃん母ちゃんも出稼ぎに…なのに髪を切ったら…」
「…いいのよ…髪を切れば、待ってくれるのでしたら…」
姉は薄く微笑むと、投げ捨ててあった鎌を手にした、一括りにした髪は腰の辺りまで伸びており艶目いた光を放っていた
こんな事までして…民達は毎日を暮らしておるのか…城主としての、自分の無力さが情けなかった…
「待て、そなたが切ることはない…」
私は懐剣を取り出すと、結わえていた髪を根本から切り落とした、ブツリ…と音がして根元を握っていた手が軽くなった
「これで良いであろう、持って帰れ…この二人の父母が戻るまでここに来ることは赦さぬ、約束を違えば城主より厳罰を申し渡す！良いな」
「城主…？」
続けざまに声が響いた
「…この方は、ご城主さまの総領姫《みつ姫》様じゃ、不埒者めが！さっさと行くがよいっ」
そして、涙を浮かべた侍女が私を抱き締めた
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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» まさかソレはないと思いますが、一月楽しみです！次作カポ…間もなくUPとなります、宜しければぜひご確認下さい、《LC 》も藤北編になると思います、コチラも覗いて見て下さると嬉しいです！コメ大感謝です！ (2017年12月19日 22時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんばんは！コメありがとうございます！お返事遅くなりゴメンなさい！《ミューコロ 》でましたね！私も初回限定でーす！《苺あーん 》もバルーンBONもなんもかんも入ってるといいなぁw《 VR》画期的ですがイメージ湧かなくてw赤と青のレンズ通して見んの？とか… (2017年12月19日 22時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 匿名さん» 想定キャラだったのですが、中々前面出しにしにくくて…ラストで暴露ってしまいました、イメージがあっていたなら何よりホッとしました、次作カポは…またお知らせ致します！コメ大感謝です！ (2017年12月19日 22時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 匿名さん» こんばんは！コメありがとうございます！お返事遅くなりましてゴメンなさい！良かったのご感想を頂きホントに嬉しいです！色々とっ散らかってしまって読みにくかったと思います、最後までお付き合い下さり、心から御礼申し上げます！《 ワッター＝まつ》は (2017年12月19日 22時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» 同じかどうかご確認下さいませ！リアルは難しいので《ウチカポ 》に頼りますwコメ大感謝です！ (2017年12月19日 12時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2017年11月23日 23時
