チャラくNIGHT?…56 ページ8
「じゃあね、みっくん、…今日ホントに楽しかった、ありがとう」
最寄り駅…薫乃は迷いのない、晴れ晴れとした笑顔をオレに見せてくれた
「おう、オレも楽しかった…会えてよかったよ」
「うん…私もいいカタチで初恋…想い出に変えれた……みっくんを好きになってよかったと思ってる」
「そか…好きになってくれて、ありがとな…」
そう言うと、薫乃らしい…あどけなさの残る笑顔でコクンと頷いた
「私行くね…」
改札に向かって歩き出す薫乃に、オレは最後の言葉を掛けた
「…薫乃、その人にたくさん愛して貰え」
振り向いた薫乃は、新しい笑顔とピースサインをして改札を抜け、一度も振り返ることなくオレの前から去っていった
ココが分かれ道だ……ふとそう思った
薫乃は自分が決めた道を、清々しい程にピンと背筋を伸ばして歩き始めた、次のスタートラインに立った薫乃には、振り返る過去はもう必要無いんだ……ソレはきっと、オレも同じなのかもしれない…
兄貴に抱いていたコンプレックスは、オレが降ろすべき重い荷物だ…こんなモノをいつまでも背負ってる限り、オレはスタートラインに近づけない…
「さて、帰るか…」
そして、今日は一日ご苦労さんだったな!
クルリと後ろを向き、オレはソイツに向かって歩き出す
見えないとでも思ってんのかよww…ったく
太い鉄柱の影にヘッタクソな隠れ方してるソイツの手をオレは掴んでソコから引き摺り出した
「うわっっ!?」
「…オマエな、尾行とかヘタクソか!心海」
イキナリのオレの出現に、口も目も全開の心海、その顔面白いけど、まあココは《おこ》なオレを見せとこうかな
「ここまで付いてくるとか、ナニ考えてる?」
ワザとらしく睨んでやると、普段はオレより背の高い心海が、一気に縮こまったような気がした
「…ヒロさん…いつから分かってたの?」
バツの悪そうな顔が、恐る恐ると言うふうに尋ねてくる
「ほぼ最初から!そのTシャツ、オレが借りんの最後まで迷ってたヤツじゃん、わかり易すぎだろ!」
「ごめんなさいっ!」
「誰に言われたんだよ、こんなコト」
思い当たるのは宗純くらい…嫌がらせでは無いだろうけどやるコトがショボイわ
「…オレの一存です……太輔様が、かなり心配してたから、どんな様子だったかお伝えしようと思って…」
「へ…?」
……藤ヶ谷太輔が?
ん?ん?ん??
アイツが一体何を心配してんだ?
469人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» お話は進んでおりますが、ハラハラ展開が少なくなってきたかもです、、宜しければ続き覗いて見て下さいませ!コメ大感謝です! (2017年6月12日 11時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんにちは!コメ返遅くなりましてゴメンなさい、ネタバレ注意と言うよりは、興奮しまくってあんま覚えてないのがホントの理由ですwwツアーDVD待ち遠しいですね!秋冬かなぁ、個人的には冬ドームとかしないのかなって思ってます、《スノド》の時みたいに! (2017年6月12日 11時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - こんばんは。広島参戦したんですね。ネタバレ注意って事で参戦出来ない私はツアーのDVD待ちになるのかな?お話の続きも楽しみにしてます。(^^) (2017年6月12日 1時) (レス) id: e94527389c (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 藤北かじゅさん» こんばんは!コメありがとうございます!はい、多分大丈夫じゃないと思いますwwやー、どうしましょうね…でも行かずにいられないのが《渋みつ》なのです!ココは運命を信じます!宜しければ続き覗いて下さればと思います!コメ大感謝です! (2017年6月4日 22時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
藤北かじゅ(プロフ) - お久しぶりです。あの渋みつちゃん、事務所行って大丈夫?すっごく気になって思わずコメントしちゃいました。更新楽しみにしています。 (2017年6月4日 21時) (レス) id: bcd1835547 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年5月4日 12時