チャラくNIGHT？…９４ ページ47
｢…ユウキさんの件ですよね｣
SOーTAの言葉を受けて、藤ヶ谷太輔がオレに聞いてきた
｢何でそのコト…｣
｢ソレはまた後ほどお話します…、この人がココに来た理由はもう解決しています、アナタ達のグループに入る理由はありません、失礼致します…｣
｢勝手なこと言ってんじゃねぇよ、クソ坊主！｣
そのまま問答無用でオレを連れて出ようとした藤ヶ谷太輔に、SOーTAが掴みかかった
襟の合わせを掴まれ、藤ヶ谷太輔のカラダがSOーTAの方に傾いた
｢太輔ッ…！！｣
焦るオレとは真逆…平然とその視線を受け流し、藤ヶ谷太輔の落ち着いた声が耳に届いた
｢…こんな公衆の面前で何をする気ですか？揉め事を起こして困るのはどちらです？｣
｢テメェ…ッ！｣
｢…もう一度言います、この人がアナタ達の世界に入ることはありません、私が絶対にさせません…では｣
ある意味、SOーTAを押さえつけるほどの迫力で藤ヶ谷太輔はそういい放つと、再びオレを引っ張って外に出た
｢…藤ヶ谷太輔…｣
｢…さあ北山さん、車に乗って下さい｣
そこにあるのは黒塗りの車…
運転席のドアが開き降りてきた人を見て、オレは目を見開いた
｢星川さん…｣
｢宏光さん、ご無事で何よりでした…｣
｢何でココに星川さん…藤ヶ谷太輔まで…｣
この状況に頭が混乱して、考えが纏まらない
立ち竦むオレの背中に、藤ヶ谷太輔の手がそっと添えられた
｢一先ず乗ってください…本宅にお送りします｣
促すような声がして、後部座席のドアが開けられる、疑問を抱えたまま乗り込み、隣に座った藤ヶ谷太輔の顔を見つめた
｢…心配したんですよ…無事でホントに良かった…｣
シートに置いていた左手に、藤ヶ谷太輔の右手が重なる…
キュッと握られ、その手から伝わる想い…、戸惑うほどの優しい温もりがオレの手を包んだ
｢心海からTELがあったんです…あなたの様子が寺にいた時と随分違うのでお願いしますって…｣
｢心海が…？｣
｢私は宏哉さんが戻られて、ご兄弟揃って睦まじくされているのかと思っていたのですが、違っていたんですね…｣
その言葉に、オレの背中はスッと冷たくなった
｢…元々あの家には、オレの居場所…無いから…｣
｢そんなコトはありませんよ…｣
星川さんの静かな声が、車内に響いた
｢宏哉さんには、宏哉さんなりの宏光さんへの兄としての愛情があります、それは社長も同じです…｣
｢そうですよ、アナタが助けたかったユウキさん、今病院にいます、大丈夫ですよ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 469人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» お話は進んでおりますが、ハラハラ展開が少なくなってきたかもです、、宜しければ続き覗いて見て下さいませ！コメ大感謝です！ (2017年6月12日 11時) (
レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんにちは！コメ返遅くなりましてゴメンなさい、ネタバレ注意と言うよりは、興奮しまくってあんま覚えてないのがホントの理由ですｗｗツアーDVD待ち遠しいですね！秋冬かなぁ、個人的には冬ドームとかしないのかなって思ってます、《スノド》の時みたいに！ (2017年6月12日 11時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - こんばんは。広島参戦したんですね。ネタバレ注意って事で参戦出来ない私はツアーのDVD待ちになるのかな？お話の続きも楽しみにしてます。(^^) (2017年6月12日 1時) (レス) id: e94527389c (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 藤北かじゅさん» こんばんは！コメありがとうございます！はい、多分大丈夫じゃないと思いますｗｗやー、どうしましょうね…でも行かずにいられないのが《渋みつ》なのです！ココは運命を信じます！宜しければ続き覗いて下さればと思います！コメ大感謝です！ (2017年6月4日 22時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
藤北かじゅ(プロフ) - お久しぶりです。あの渋みつちゃん、事務所行って大丈夫？すっごく気になって思わずコメントしちゃいました。更新楽しみにしています。 (2017年6月4日 21時) (レス) id: bcd1835547 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2017年5月4日 12時
