チャラくNIGHT?…70 ページ22
もしかしてボクを探してくれてるの…?
ホンの少しの期待を持って、《ヒロくん》に一歩踏み出そうとした時
「ねえヒロくん、あっちに行こうよ!おっきな鯉がいるよ」
「え、ホント?どこ?」
《ヒロくん》の興味は池の鯉に移ったみたいで、周りの子達に引っ張られて行ってしまった
子供らしく追いかけて、僕も仲間に入れてと言えば良かったのかもしれない、けどソレは自分には相当に高い壁だった
ションボリと部屋に戻っていたのを住職が見ていたらしく、その夜部屋に呼ばれた
「太輔は、北山の次男坊と仲良くなりたかったのかい?」
住職が出してくれたお団子を食べながら、聞かれたコトに小さく頷いた
「…でも、《ヒロくん》にはお友達がいっぱいいるから、ボクなんか仲良くしてもらえない」
「どうしてそう思う?」
「だってボク、お話出来ない…どうやったら仲良しになれるのかわかんない…友達、いないもん……お父さんもお母さんもいない…」
でも《ヒロくん》にはお父さんもお兄ちゃんもお友達もいる…やっぱりボクとは違う…
一緒だと思ってたけど…違うんだ…
「太輔、お前は自分にはお父さんとお母さんがいないから友達を作れないと思っているのかな?」
「そうじゃないけど…ボクは皆と違うから…」
「違うのは当然だ、そして太輔は太輔だ…人はみんな違うものだよ…違うことを認め合えばいい、森羅万象是れ全て唯一無二…分かるか?」
「えと、…難しいです…」
「はは、そうだな…口下手でも一生懸命分かってもらおうと思って話せば、気持ちは必ず相手に伝わるものだよ、無理して上手に話そうとしなくていいんだ…少しずつでいいから自分の気持ちを伝えるコトを始めてごらん」
そう言って住職は、アタマを撫でてくれた
「はい」
「太輔が自分から友達になりたいと思った人がいてくれてホントに良かった、お前をいつも見守ってくれている御両親が出会わせてくれたのかな、きっといつか仲良くなれる、次に会った時、たくさん話ができるよう毎日を大切にしなさい、その日を楽しみにしておくといい」
「はい、そうします」
ヒロくん…
次に会った時は、お花をたくさん見せてあげられるといいな…そして、ちょっとでも仲良くなれたらホントに嬉しい…
それからは、少しずつ周りの人に話しかけるコトから始めてみた…最初はホントに恥ずかしかったけど《ヒロくん》と会った時のコトを想像すると頑張れた…
そして花畑で育てた花の種類も、年を追うごとに増えていった
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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» お話は進んでおりますが、ハラハラ展開が少なくなってきたかもです、、宜しければ続き覗いて見て下さいませ!コメ大感謝です! (2017年6月12日 11時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんにちは!コメ返遅くなりましてゴメンなさい、ネタバレ注意と言うよりは、興奮しまくってあんま覚えてないのがホントの理由ですwwツアーDVD待ち遠しいですね!秋冬かなぁ、個人的には冬ドームとかしないのかなって思ってます、《スノド》の時みたいに! (2017年6月12日 11時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - こんばんは。広島参戦したんですね。ネタバレ注意って事で参戦出来ない私はツアーのDVD待ちになるのかな?お話の続きも楽しみにしてます。(^^) (2017年6月12日 1時) (レス) id: e94527389c (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 藤北かじゅさん» こんばんは!コメありがとうございます!はい、多分大丈夫じゃないと思いますwwやー、どうしましょうね…でも行かずにいられないのが《渋みつ》なのです!ココは運命を信じます!宜しければ続き覗いて下さればと思います!コメ大感謝です! (2017年6月4日 22時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
藤北かじゅ(プロフ) - お久しぶりです。あの渋みつちゃん、事務所行って大丈夫?すっごく気になって思わずコメントしちゃいました。更新楽しみにしています。 (2017年6月4日 21時) (レス) id: bcd1835547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年5月4日 12時