RHAPSODY：２１ ページ35
胸ポケットのスマホが着信を伝えてきた
手に取り画面の名前を確認するや否や、ウンザリ気分に襲われる
スルーしても出るまでなり続けるのは必至…
仕方なくタップして耳に当てた
｢僕だ…｣
｢雅坊、一体ドコでナニをしておられます！？視察はとっくに終わられたのでは？｣
開口一番の説教…イラついてるのがTELを通しても如実にわかる、そしてそのイラツキは当然僕に連鎖してくる
｢イチイチうるさい！監視してるような物言いをするなッ！｣
｢そうでもしなければ、アナタは何をしでかすか分かりません、現に今も所在不明ではないですか？まさかとは思いますが、よもやハニートラップなんぞに引っかかってはいないでしょうね？今どちらにおられるのですか？｣
｢下品な想像をするなッ！二階堂と千賀、宮田と食事中だ｣
アタマにきてそう一喝すると、松永の声が一瞬途切れ、｢…ったく、あの三バカ…｣と呆れたような呟きが聞こえた
｢雅坊、二階堂に代わってください…｣
声は静かだがその分鬼の形相になっているのが目に見えるようだ、
悪いとは思ったけど、これ以上松永と話をする気にもなれなくて、僕は隣の席の二階堂にスマホを渡した
｢え？せんむ？｣
｢代われだそうだ｣
｢？？？、は、はぁ…｣
僕に言われるがまま、二階堂は受け取ったスマホを耳に当てた
｢あの、…もしもし…｣
｢このバカ者ッッ！！！｣
次の瞬間、TELを通してとは思えない松永の怒鳴り声が店に響き渡り、3人が一斉に直立不動になった
二階堂の顔から見る間に酔いの表情が消えていき、焦りまくりながらスマホを握りしめ何度もアタマを下げていた
｢は、はい、…はいッ！！すぐ戻りますッッ！｣
｢やべぇよッ！｣
｢ぎゃあ松永さん、炎上しまくってる！｣
ソレはもう、オタオタどころではない騒ぎっぷりで、二階堂はTELを切り僕にスマホを返しながら
｢専務！さ、もう帰りましょう！宮田、オマエ酒飲んでねぇんだから運転な！｣
と言って、宮田に目力全開で強要した
｢う、うっす！｣
｢ワッターまた来るから！…専務、車持ってくるのでココで待っててください！｣
｢ああいいよ、３人また遊びに来いよな｣
｢ありがと、じゃね｣
縺れ合うように出ていった３人…
店に残されたのは僕と横尾さんだけで、ある種の不思議な空気感が僕達を包んでいた
｢じゃ会計お願いします｣
｢あ、そうだな…｣
示された金額を払いお釣りを受け取ろうとすると、何を思ったのか横尾さんが僕の左手を掴んだ
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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» と思っております！予定通り移行になりました！宜しければ続き覗いてみて下さればと思います！コメ大感謝です！ (2017年3月11日 16時) (
レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんにちは！いつもコメありがとうございます！はい、かなり無理やり感ありますが、戻しちゃいましたw、ユリ姉さんのネタバレからまた色々ハプニングが起こります、元カノがちょっと…でも主要人物は《みんないい子だよ！》がテッパンなので、なんとかなるのでは (2017年3月11日 16時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - keiさん» ホントにゴメンなさい！ココから辻褄合わせのネタバレ展開になりますw、そしてそして元カノが何やら…宜しければ続き覗いてみて下さいね！コメ大感謝です！ (2017年3月11日 16時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - keiさん» こんにちは！こちらこそ初めまして！ウチの藤北ちゃん気に入って下さってホントに嬉しいです、ありがとうございます！はい、ちょっとアッサリ記憶戻しすぎたかなぁと思っていますが、こうでもしないと次の展開に行けないのでもしか《？？》になられてたら (2017年3月11日 16時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - こんにちは。太輔君の記憶が戻りましたね。事故の真相や、菜月さんとの事等 解決しなければいけない事が多いので、大変だと思いますが ハピエになるために必要ですし、これからどうなっていくのか楽しみです。 (2017年3月11日 14時) (レス) id: 2a4d3f96ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2017年2月25日 13時
