愛し君へ32…太輔２ ページ35
…みんなが一斉下校をし、誰もいなくなった校庭。。。時々、わけもなく心が掴まれたみたいに苦しくて、不安に押しつぶされそうになるコトがある…
家に帰っても、お手伝いさんしかいない時間帯は、余計に独りを思い知らされて…そんな時オレは帰ったフリをして、校内で時間をつぶす。。。
私立の、いわゆる良家の子女が通うオレの学校は、敷地も広大で、業者によって美しく手入れされた校庭には様々な花や木々が植えられていた…
オレはその中の1つ、《ハナミズキ》が一番気に入っていた。。。。この季節…ピンクと白が混じりあった、可憐な花が風に揺れ、沈みがちなオレの気持ちを少しだけ軽くしてくれた…
いつものお気に入りの一本を見上げると、妙に枝ぶりと花付きのいいヤツがある。。。花心をくすぐるというか。。。ホントは折ってはいけないのはわかっていたけど、なんだかその日はガマン出来なくて、気によじ登り、気に入った枝に手をかけ、パキンと折り取った…
「…よし…ゲット…って、うわっっっ！！」
突然目の前の景色が上下逆さまになったと思ったら、次の瞬間背中と左腕にけっこうな痛みが走った。。。
「―…っ！…イッテぇ…くっそ、サイアク…」。。。落っこちたことはわかったが、そのせいだろう、一瞬呼吸が出来なくてオレはちょっと焦った…
(…ヤベ…あ、花は潰れてなかった…良かったぁ。。。)
ホッとして、オレは枝花を抱えて立ち上がった、今のところ、特に痛む部所もない。。。
(よし、なんとか帰れそうだな。。。)
キョロキョロ周りを見ても、校庭には自分しかいない、手折ったコトも見られてないようだ…
オレはそのまま家に帰り、じーちゃんの花器コレクションから、花と季節に合いそうなものをセレクトして、自宅の庭から摘んできた２．３種類の花や草木たちと共に生けてみた…
「うん、我ながらイイ感じ！！…お前ら美人だな♪」
じーちゃんに見せてやろう…とオレはそのコ達を、玄関に設えてる花台に飾った。。
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GAYASAKURA(プロフ) - りんりんさん» はじめまして！コメありがとうございます！そうなんです…も、この和亮藤北は名前だけ借りたほぼオリキャラになっちゃいました、ご不快に思われたらゴメンなさい！でも、目を通してくださってありがとうございます！良かったら又覗いてやってくださいねー！ (2015年9月23日 13時) (
レス) id: 9f07080ee9 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 和真は、太輔ですよ? (2015年9月23日 12時) (レス) id: 16cb4729e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2015年7月19日 16時
