検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:58,499 hit

ページ9

.




 じゃあ、俺は顔見れたし帰るわまたね。と颯爽と去っていったセンラ、さん。最初から最後まで意味が分からない変な人だったな…。


 「…何かごめんな。」

 「いや、いいけど…。」


 ”また”なんて言われたけど、そんな機会訪れるのかな…。まあいいか。名前も顔も覚えたし、知人くらいの位置にしておこう。


 「で、今日はご飯だっけ?」

 「おん。」



 珍しく予約したから、なんて言われて連れてこられたのは個室の居酒屋。

 料理を頼んで、お酒も頼んで、頼んだ料理がほぼ出揃ったからいつも通り乾杯しようとグラスを持てば志麻に止められた。

 「…何、」

 「酒の前に、この前の話聞かせろや。」

 …来るかとは思ってたけどやっぱりか。仕方なしに、グラスを置いて正面に座る志麻の顔を見つめる。


 「…坂田くんから、聞いたんじゃないの。」

 「男に声かけられとったとこ助けたってことしか聞いとらん。」


 …最低限のことしか、言ってないのか。全部あったこと言ったのかと思ってたけど。まあ、そもそも坂田くんも偶然その場に居合わせただけだもんね。


 「…合コン誘われて行ったら、しつこい人がいて、二次会二人で行こうって言われて断ってたとこに坂田くんが来てくれた。終わり!」


 面倒くさいから全部言い切った。お酒あるし、目の前にご飯もあるんだから食べたい。

 「なんそれ、気に入らん。」

10→←8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (103 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
119人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , 志麻
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月28日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。