弟が無能な訳ない【wrwrd】

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チャイムの音がして、ゆっくりと起きる。

一時間目は国語で、前にエーミール先生が立っている。

眠いけど、ダラダラとノートをとる。

そのまま眠らず、何とか授業を終えれば科学の教科書とノートを出した。

うみとぐだぐた歩いて教室移動。

国語と同じ様にノートをとっている。


...そして、チャイムが鳴った。

号令をして次の授業の為、準備する。

次は、二時間のプール清掃。

水着着て、上から体育着を着て行う。

俺はその上からジャージを着て、プールに歩いていった。

別に自傷癖はないんけどな。


...色々あって肌を出したくないだけや。


その後、普通に清掃が始まって、俺とうみはプールの中の清掃になった。

『...サボれないじゃん、』

ut「まぁ、程々にやろーや。」

『ん、せやなぁ...ﾝﾌﾞｯ？！』

上から水が降ってくる。

一発でびっしょ濡れになり、後ろを見た。

『ゾムさん？』

zm「ん？何や？」

水の入っていたであろうバケツを抱え、にこにことしている。

ちょいちょい、と手招きして、小声で

『...やるのはまだええ方やけど、鬱に何かあったら許さへんかんな。』


にこりと、微笑み返してやった。

分かっとるわ！なんて言って、シッマの方に行ったし、とりあえずは大丈夫やろ。



utside

掃除も終盤。

プール内の汚れも大分落ちて、滑りにくくなってきた。

水バケツを貰おうと一度プールサイドに上がって水道へ。

反対側ではゾムがロボロ...？を追いかけている。

こっち来ぉへんといいなぁ、何て他人事に、バケツに水を汲んでいた。


軽いバケツも、水を汲めば重くなる物で。

プール近くを歩いていたのも悪かったんかな。


ロボロがゾムに追いかけられたまま、真っ直ぐ向かってきた。

危ないわ、と避けようとして、咄嗟に動いたからかバケツの重みに持っていかれる。

そこに避けきれずにロボロがぶつかって来てしもーた。


ぐらり、と傾いた体は、水の張ってないプールに落ちていって。


衝撃に耐えるように、目をギュッと閉じた。



Aside

逃げ回るロボロと追い掛け回すゾムに気付いた時、注意しとけば良かったわ。


避けようとしたのか、プール側にずれて、その上ロボロにぶつかられ、こっちに落ちてくるうみ。

危ないなんて考える前に、一部だけ滑るプールを走った。


落ちてくるうみを支え、その勢いで後ろに倒れる。

ゴンッ

何て鈍い音がして、頭をぶつけた事に気付いたけど、そんなのはどうでも良かった。

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